「ライジング」って知ってる?

ボッチャの技とルール
ビジュアル解説

青と赤の持ち球を投げ、目標球に近づけた方が勝つ。ボッチャはシンプルに見えながら、幾通りもの球筋をコントロールして戦略を練る緻密なスポーツだ。
東京パラリンピックでは2016年リオデジャネイロ大会銀メダルのチーム戦で頂点をめざす。奥深いボッチャの世界を、ビジュアルで解説する。

ミリ単位の攻防、緻密な頭脳戦


球を6個ずつ投げ、白い目標球「ジャックボール」にどれだけ近づけるか。

投球の正確さと戦略が勝敗を分けるボッチャは、「地上のカーリング」とも言われる。


手、頭、足…何を使って投げてもいい。

選手ごとに異なる投球スタイルで、白球を狙う。

寄せる、動かす、乗せる
形勢変えるスーパープレー

密集する球の上にのせ、目標球に近づける「ライジング」
弾ませて目標球に近づける「ジャンプ」。
ボッチャならではのスーパープレーが見る人を魅了する。



ルールはシンプル 戦術は多彩

投げる位置は球の色で決まる。

先攻の赤が目標球をコートの好きな場所に投げてゲームが始まる。

6個ずつ投げ、目標球に最も近い球を投げた方が勝ち。敵側で最も目標球に近い球と目標球の間に残った味方側の球の数が得点となる。




カーリングとは異なり、目標球を動かしてもOK。

変幻自在な投球が時に逆転のきっかけとなり、何通りもの勝ち筋が見えてくる。

戦術の陰にボールあり

「275±12グラム、270±8ミリメートル。赤と青の色であること」

これらの規格を満たしたカラーボールを、戦術に組み込む。

障害の度合いや投げ方によって適した柔らかさがあるため、中に詰める素材の種類は自由だ。



鍵はランプとアシスタント



アシスタントは選手の指示を受け、ランプの向き、角度や長さを調節する。

コートを振り返ること、話すことは禁止。

競技中に選手の手足となることから、表彰式ではともにメダルを贈られる。

試合を支える専用道具

ミリ単位の差で勝敗が決まることも。

コンパスのように開いて2つのボールの距離を測る「キャリパー」(写真上)のほか、審判はメジャーなども駆使して計測。

色で選手の投球する順番を伝える「パドル」も試合には欠かせない。

クラスは4つ


普及進んだ半世紀

「火ノ玉ジャパン」の注目選手


長距離、短距離自在に投球。

パワーとテクニックを兼ね備えたエース。


3大会連続で主将、世界ランク2位。

高精度の投球、戦略でチームを支える。


競技開始2年でリオ五輪代表に。

的も動かし得点を挙げる。

目指すは「金」 強豪タイを崩せるか


今大会の見どころは BC1、BC2 混合のチーム戦。世界ランク1位のタイが立ちはだかる。

リオ大会決勝では日本が4-9で敗北した。タイを下し王者の座を奪えるか、注目が集まる。



野岡香里那、藤井凱、淡嶋健人が担当した。
グラフィックは佐藤綾香、映像編集は大須賀亮。