高炉製鉄

高炉製鉄の業界分類
高炉製鉄の業界定義
高炉を持ち、鉄鉱石から高炉、転炉、鋳造工程を経て鋼板等の最終製品を製造する、銑鋼一貫製鉄を行う。

高炉製鉄の業界概要

19年の出荷額6兆円(工業統計)、稼働高炉は大幅に減少
高炉とは鉄鉱石とコークスを交互に投入し、炉の下部から高温の熱風を吹き込んで鉄鉱石を溶かしながら酸素を取り除き、「銑鉄」と呼ぶ溶けた鉄を作り出す。銑鉄は転炉と呼ぶ成分調整設備を経てから圧延により様々な形の鋼材として出荷される。鋼材の用途はビルや工場、自動車、船、機械、家電など多岐に渡る。国内では1つの事業所ですべての工程を手掛ける一貫製鉄所と呼ばれる形態が多い。
鉄スクラップを溶かして鋼材を生産する電炉法と比べ、大量生産に向いており、日本の近代化と経済成長を支えてきた。不純物の少ない高級鋼材の生産に適しているとされる。経済成長に合わせて全国各地に建設され、1970年代には70基近い高炉が稼働していた。その後は大規模な合理化や1基あたりの能力拡張が進み、2015年5月時点での稼動数は27基にまで減少。その後も各社の構造改革実施に伴い稼働数の減少が続き、20年5月時点の稼働数は25基。さらに20年度上期から23年度にかけて、日本製鉄とJFEで計5基の休止が予定されている。(2022/04/13調査)
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高炉製鉄の市場動向

日鉄、ウクライナ情勢でペレット輸入の代替地準備
日本鉄鋼連盟によると、21年度の国内の粗鋼生産量は「9500万~9700万トンになる」(橋本英二鉄連会長)。自動車向けを中心に内需の回復がけん引、21年度の業界別の需要については、「需要が減るのは造船くらい」(橋本会長)という。一方、中国は内需が飽和し、近い将来、巨大な生産能力から生まれる製品が本格的に輸出に回ってくる。生産能力が特に倍増しているのが輸出の容易な沿岸部の製鉄所だからだ。中国の最大手メーカーは豊富な資金力で研究開発に注力し、急速に技術力を高めている。日本勢がこれまで得意として高級品分野でも中国勢に追いつかれるリスクが高まっている。同連盟によると、21年の国内粗鋼生産量は前年比15.8%増の9633万トンだった。コロナ禍根の影響を大きく受けた20年からは回復したが、コロナ前の19年(9928万4000トン)の水準には届かなかった。日本製鉄が基幹設備の高炉を休止するなど、足元で進む設備集約の動きが一因。
JFEは事業モデルを脱炭素に転換するための移行債を22年度に発行する。調達する300億円は省エネ技術の開発などに使う。移行債の発行は国内製造業では初。CO2を大量に出す企業は、環境対策のための資金調達手段として一般的な環境債の発行が難しかった。移行債は環境債の発行基準を満たさないが将来の脱炭素に移行するための事業に資金を使え、資金調達コストを抑えられる可能性がある。同社は東日本製鉄所千葉地区で製鉄所の中核設備のひとつである転炉を改修、リサイクル原料の鉄スクラップを従来より多くの利用可能にすることで、製鉄時のCO2削減を進める。東日本製鉄所京浜地区(川崎市)などでも同様の改修をしており、これで国内4カ所の製鉄所の改修が終了する。(2022/04/13調査)

高炉製鉄の競合状況

日鉄、今期売上予想を下方修正 半導体不足など響く
鉄鋼メーカーの業績が急回復している。日本製鉄の21年3月期業績は、製鉄事業売上高が前の期比19.6%減の4兆2284億円、事業損益が635億円の黒字(前の期は3253億円の赤字)と減収増益。上期は大幅赤字に陥ったが、下期は製造業を中心に需要が急速に改善した。22年3月期の単独の粗鋼生産量は、前期比2割増の約4000万トンを予想。主に自動車など製造業向けの国内鋼材需要が伸びるとみる。
同社は新型コロナウイルスの感染拡大以降、国内の高炉14基のうち5基の高炉を一時休止していた。その後の再稼働や休止高炉の追加策などで、国内の高炉14基は10基まで減り、粗鋼生産能力は2割減る勘定。高炉休止などと並行して、単体と協力会社で計1万人規模の合理化を実施する。25年度までの5年間の経営計画期間中に実施する予定で、全体の約2割強に相当する。本体の従業員は早期退職は募集せず、他の拠点への配置転換で対応する。過剰能力対策に加えて、50年の温暖化ガス「実質ゼロ」という政府目標に即して、日本企業ではCO2排出量日本1という負の要素を払拭する狙いもある。2月、22年3月期の売上高予想を前期比37%増の6兆6000億円に下方修正した。半導体不足などに伴う自動車の減産継続や高炉の設備トラブルによる出荷量の減少を織り込んだ。最終損益は据え置いた。(2022/04/13調査)

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鉄鋼・アルミ・銅などの素材およびそれらを接合するための技術である溶接を中心とした「素材系事業」、圧縮機などの産業機械およびショベル・クレーン...
企業名業界概要
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