原料樹脂

原料樹脂の業界分類
原料樹脂の業界定義
合成樹脂、ウレタン原料、塩化ビニル、ABS樹脂、ポリエチレン等、加工素材としての樹脂を粉末、粒状、液状などの形で製造する。

原料樹脂の業界概要

汎用樹脂が全生産量の7割占める 19年の塩ビ樹脂出荷額は2335億円(工業統計)
原料樹脂は主に石油を原料にして生産する合成樹脂(プラスチック)を指す。安価で成型しやすい製品が多く、工業品や日用品など幅広い分野で使用されている。製品によって耐熱性や耐薬品性、絶縁性など多様な機能を持つ。ポリオレフィン(オレフィン類をモノマーとして合成されるポリマーの総称)産業とも言う。
代表的な合成樹脂には、「汎用5樹脂」と言われるポリ袋などに使うポリエチレン(PE、包装フィルムに使う低密度ポリエチレン=LDPE、レジ袋などに使う高密度ポリエチレン=HDPE)、自動車のバンパー材などに使うポリプロピレン(PP)、発泡スチロールの原料となるポリスチレン(PS)、水道管や建材などに使う塩化ビニール樹脂(PVC)、家電などのボディー材に使うABS樹脂がある。(2022/09/06調査)
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原料樹脂の市場動向

ポリエチレンなど汎用樹脂値上げ相次ぐ、ナフサ急騰で
日本ABS樹脂工業会によると、21年のABS樹脂出荷量は10.4%増の32万6200トン。内訳は内需が21万8800トン(10.9%増)、輸出が10万7400トン(9.6%増)。塩ビ工業・環境協会によると、21年の塩ビ樹脂出荷量は2.7%減の156万6300トン。内訳は内需が99万6300トン(5.7%増)、輸出が57万トン(14.5%減)。
21年11月下旬から12月にかけて、三井化学、三菱ケミカルが高機能樹脂の原料となるビスフェノールAの値上げを相次ぎ表明している。ビスフェノールAの原料となるベンゼンや包装資材の価格上昇分を転嫁する。(2022/09/06調査)

原料樹脂の競合状況

旭有機材工業の今期は増収増益予想、ユニチカは増収減益
石油化学業界が歩んできた歴史は、旧財閥系企業を中心にした需要構造の変化に対応しての事業構造変革の歴史だと言える。ポリオレフィン業界も産構法指定による設備処理、企業間の事業統合、設備廃棄を繰り返してきた。その過程で、各社が自社の得意技術や分野を融合させながら、「選択と集中」を合言葉にそれぞれ棲み分けを図り、財閥色は急速に薄れた。とりわけ独自路線を貫いてきた信越化学工業は、塩ビとシリコーン・半導体用シリコンウエハーだけの会社ながら、圧倒的に安く作って安く大量に売る戦略が当たったと言える。
塩ビ樹脂で世界シェア1割強を占める最大手の信越化学工業は、22年3月期(以下同)の機能製品事業売上高が前の期比25.9%増の3956億円、営業利益が34.0%増の947億円と増収増益。(2022/09/06調査)

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