レゾナックHD、研究強化へ人事変革 組織内競争を促進
化学大手のレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)は市場の変化に対応できる人材を育成するため、人事制度を変革する。社員が希望部署に異動申請できる「社内公募制度」を促進し、社員のやる気や組織の改善につなげる。同社最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、変革の狙いについて聞いた。 ――長期的な研究開発には何が必要ですか。 変化に対応できる人材の育成だ。これから市場環境はどんどん変化していくし、
レゾナックHD、海外技術で事業創造 駐在社員が探索
化学大手のレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)は、長期的な成長につながる技術開発に注力する。海外の最先端技術をいち早く把握するための専門人材を配置するなど、組織としての感度を高めて事業を加速させる。同社最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、研究開発の取り組みを聞いた。 ――研究開発で社員に求めることは何ですか。 レゾナックHDを100年以上続くような世界で戦える強い会社にする、それを
レゾナックHD、半導体・EVに集中投資 研究効率化へDX
化学大手の昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が統合し、2023年1月1日にレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)として新たなスタートを切った。成長領域である半導体や電気自動車(EV)向け材料の開発で企業間連携を促進するほか、デジタル人材の育成を急ぎ、競争力強化の布石を打つ。最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、成長に向けた戦略を聞いた。 ――2030年に向けて半導体関連事業へ
三菱ケミGマイクスナーCTO「海外出身の研究者増やす」
三菱ケミカルグループ(三菱ケミカルG)は、量子技術やAI(人工知能)など将来技術への積極投資を続ける。厳しい競争環境のなか、研究者の創造性を発揮するための組織づくりも進める。同社CTO(最高技術責任者)のLarry Meixner(ラリー・マイクスナー)氏に、研究開発戦略を聞いた。 ――三菱ケミカルGは新素材の開発に向けて、量子技術やAIの研究開発にも取り組んでいます。 化学メーカーとして将来を
三菱ケミGマイクスナーCTO「ベンチャー投資を推進」
化学業界国内最大手の三菱ケミカルグループ(三菱ケミカルG)は、持ち前の研究開発力を生かして自動車や半導体など成長分野で存在感を高めている。保守色の強い化学業界においてベンチャー企業との連携を推進するなど、積極的なイノベーション戦略が特徴だ。最高技術責任者(CTO)のLarry Meixner(ラリー・マイクスナー)氏に、組織で変革を起こすための考え方を聞いた。 ――CTOとしての役割を教えてくだ
ピクサーCTO「画像生成AIは試用中」 映像技術を先導
高品質な3次元コンピューターグラフィックス(3D CG)によるアニメーションで知られる米Pixar Animation Studios(ピクサー・アニメーション・スタジオ)。同社バイスプレジデントでCTO(最高技術責任者)のSteve May(スティーブ・メイ)氏がNIKKEI Tech Foresightのインタビューに応じた。 メイ氏はピクサーのテクノロジー全般を見ており、主に3つのチームを
ブリヂストン、技術人材にジョブ型推進 報酬に柔軟性
ブリヂストンは、現在導入を進めているジョブ型人事制度について、技術人材への適用を加速させる。人工知能(AI)技術者やデータサイエンティストの採用・定着に有効と見て、報酬や処遇を検討する。同社執行役専務でGlobal CTO(グローバル最高技術責任者)の坂野真人氏がNIKKEI Tech Foresightの取材に対して語った。 同社は、摩耗予測サービスなどのソリューション事業拡大に向け、中核とな
ブリヂストン、摩耗予測サービスに軸足 航空機で成果
ブリヂストンは、ソリューション事業拡大に向けてタイヤの摩耗予測技術の開発に力を注ぐ。2030年度に同事業の売上高を現在の約2倍である2兆円に引き上げるべく、人工知能(AI)活用やデータサイエンティスト育成を加速させる。同社執行役専務でGlobal CTO(グローバル最高技術責任者)の坂野真人氏がNIKKEI Tech Foresightの取材に対して語った。
パナソニックHD・小川CTO「中堅技術人材の育成急務」
「サステナビリティー(持続可能性)」「ウェルビーイング(心身の健康と幸福)」を軸に技術開発を進める方針のパナソニック ホールディングス(パナソニックHD)。壮大なテーマをどう具体的な事業や技術に落とし込むのか、グループ最高技術責任者(グループCTO)として技術戦略を統括する小川立夫氏に聞いた。 ――2022年6月の技術戦略説明会では、今後の重点テーマとして「サステナビリティー」「ウェルビーイング
パナソニックHD・小川CTO「10年単位の技術開発強化」
パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)が技術開発体制の強化を進めている。インフラやエネルギーなど長期戦の分野に耐えられる体制を構築するとともに、ソフトウエアなど短期戦の分野は社外の力を積極的に活用する。グループ最高技術責任者(グループCTO)として技術戦略を統括する小川立夫氏に方針を聞いた。 ――グループCTOとしてのミッションを教えてください。 大きく4つあります。第1に、技術を軸