注目テック企業はマイクロソフト 読者アンケートから
NIKKEI Tech Foresight編集長の高野敦です。2月20日から3月5日にかけて読者アンケートを実施しました。多くの回答、ありがとうございました。質問のうち「あなたが今、注目しているテクノロジー企業はどこですか」に対する回答で最も多かったのは米Microsoft(マイクロソフト)、次点は米SpaceX(スペースX)、3位は同率でソニーグループ、Preferred Networks(プ
三井化学、人工肩関節の米新興に出資 成長領域を強化
三井化学は、人工肩関節デバイスやソフトを開発する米Shoulder Innovations(ショルダーイノベーションズ)に出資した。出資額は非公表。肩関節分野を人工関節の中でも成長領域と捉え、事業機会を探索する。 2009年設立のショルダーイノベーションズは、人工肩関節の次世代製品プラットフォームや、同プラットフォームを用いた手術の計画を自動で立案するソフトの開発・販売を手掛ける。主要製品は米食
KDDIなど、対話AIで介護モニタリング 面談業務7割減
KDDIと情報通信研究機構(NICT)、NECソリューションイノベータは、高齢者向け対話AI(人工知能)システムを活用した介護モニタリングの実証実験を実施した。本プロジェクトは内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期に採択され、その支援の下で研究開発を進めている。 介護モニタリングとは、ケアマネジャーが自宅などに訪問し高齢者に直接会って、健康状態・生活状況の変化を把握し、現在の
MUJI HOUSE、インフラに頼らない移動式住宅 脱炭素も
良品計画が展開する「無印良品」の住空間事業部門を担うMUJI HOUSE(東京・豊島)は、水道や電気・ガスといったインフラに依存しないオフグリッドの移動式住宅「インフラゼロでも暮らせる家」のプロトタイプの開発を、2023年3月に開始した。プロジェクト名は「ゼロ・プロジェクト」。屋根一体型太陽光パネルの開発を手掛けるモノクローム(東京・中央)と、持続可能な社会システムの事業開発などを手掛けるU3イ
rinna、アバター動画作成サービス 何度でも差し替え可
rinna(りんな、東京・渋谷)は、テキストを入力するだけでバーチャルヒューマン動画を作成できるサービスの提供を開始した。実在の人物を模したコンピューターグラフィックス(CG)のアバターが自然に動きながら話す。個人・商用を問わず利用可能である。 動画生成に当たり、まず専用のスタジオでモデルとなる人物の動きを撮影し、声を録音する。そのデータを基に、rinnaの音声合成技術とモーション生成技術を活用
量子シミュレーター急成長 NVIDIAのGPUで開発高速化
「量子コンピューター最前線」は、量子コンピューター技術に詳しいblueqat代表取締役の湊雄一郎氏が注目のニュースを解説するコラムです。 量子コンピューターの開発は一筋縄ではいかず、既存のコンピューター上で量子コンピューターの計算原理を再現する「状態ベクトルシミュレーター」と呼ぶ技術を利用する。量子コンピューターの計算原理は数式で厳密に表すことができるので、このシミュレーション技術では計算原理を丸
大阪公立大、低濃度CO2から生分解性プラ原料 再資源化
大阪公立大学の天尾豊氏らの研究チームは、排ガス相当の低濃度二酸化炭素(CO₂)と廃棄アセトンから生分解性プラスチック原料を合成した。従来研究の人工光合成技術を活用した。低濃度CO₂を利用した研究例はまだ少なく、新しい人工光合成の実用化につながる成果だという。 研究チームは以前の研究で、生分解性プラスチックであるポリヒドロキシ酪酸(PHB)の原料となる3-ヒドロキシ酪酸を人工光合成で合成する手法を
筑波大学など、VRで認知機能を評価 簡易検査ツールに
筑波大学の水上勝義氏らの研究グループは、視線追跡技術を内蔵したVR(仮想現実)ヘッドセットを用いて、認知機能を評価する検査技術を開発した。実施時間が約5分と短時間ながら、従来の神経心理学検査と同様の有用性を示した。簡易的な検査ツールとしての活用が期待できる。 大垣病院(岐阜県大垣市)や石崎病院(茨城県茨城町)、視線追跡型VR開発のFOVE(東京・渋谷)と共同で研究した。眼球に関する情報をバイオマ
ボーイング系、エアタクシーに価格破壊 無操縦者で
航空機大手の米Boeing(ボーイング)が、無操縦者航空機の開発に注力している。狙いは、電動垂直離着陸(eVTOL)機による移動サービスのコスト削減だ。パイロットを不要にすることで、今のタクシー並みの運賃を目指す。 ボーイングが、eVTOL機のスタートアップ企業だった米Kitty Hawk(キティホーク、2022年9月に事業終了を発表)と共同で出資して2019年12月に設立したのが米Wisk A
サムスン電子、UWBチップに参入 スマホ・自動車向け
韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は、同社では初となる超広帯域無線技術(UWB:Ultra-Wideband)対応のチップセット「Exynos(エクシノス) Connect U100」を発表した。スマートフォンなどのモバイル機器、自動車、IoT(モノのインターネット)機器への搭載を想定する。UWBでは米Apple(アップル)が技術開発やエコシステム構築で先行しており、同社