「植物工場」特許、クボタやカゴメ攻勢 食料難で脚光
「特許AI分析で探るエマージング技術」では、PatentfieldのAI特許総合検索・分析プラットフォームを使って、知財面から注目すべき技術や市場、企業の情報をお届けします。 近年の天候不順による農作物被害や農家の高齢化問題を解消する未来の農業として注目されているのが植物工場だ。植物工場は、施設内で植物の生育環境(光、温度、湿度、養液など)をモニタリングすることで、安定的に野菜を栽培・収穫できる。
給与増減で成長分野を見極め 意外な産業に商機あり
「データで探るイノベーションの芽」では、さまざまなデータから世の中のトレンドを分析し、技術開発や新規事業の可能性を探っていきます。 「日本人の給与が増えない」とずっと言われている。その原因として挙げられるものは多岐にわたる。「産業構造のイノベーションがない」「人材の流動化が進んでいない」「日本には給与の下方硬直性(いったん上げると下げられないので上げない現象)がある」「技術実習生が低コストを支えて
政府IT支出、クラウド向けなど世界で78兆円 23年予測
米Gartner(ガートナー)は、2023年の全世界の政府IT支出が2022年比で6.8%増の5889億米ドル(約78兆円)になると予測する。新型コロナウイルスの感染拡大で2020年以降に導入したPCやタブレットの耐用年数を伸ばすために、ソフトウエア関連の支出が増える。サービスの利便性向上を目的としたクラウドやセキュリティーへの投資も活発化する見込みだ。 ガートナーの調査によると、2023年の世
水素特許出願は欧州と日本が中心 新興投資も知財重視
「水素関連特許の出願が盛んな地域は欧州と日本」「水素製造に関する特許は主に電気分解によるもの」――。欧州特許庁(EPO)と国際エネルギー機関(IEA)の共同調査でこのような状況が明らかになった。韓国や中国における出願数も増加しており、全世界で技術開発が加速している。 2011~2020年に出願された国際特許ファミリー(IPF)に基づいて水素関連技術開発の傾向を調査した。ここでのIPFは、2つ以上
ゲーム産業に新規事業のヒント 頓挫したアイデアに宝
「データで探るイノベーションの芽」では、さまざまなデータから世の中のトレンドを分析し、技術開発や新規事業の可能性を探っていきます。 企業には、2022年から2023年にかけて「ゼロゼロ融資」の返済期間がやってきている。ゼロゼロ融資は実質無利子・無担保の融資で、新型コロナウイルス感染拡大に伴い企業の存続を目的に取られた施策だ。 企業は取りあえず存続しなければならない。米著名投資家のジョージ・ソロス氏
キヤノンの「AI画像処理」特許分析 監視と医療に照準
「特許AI分析で探るエマージング技術」では、PatentfieldのAI特許総合検索・分析プラットフォームを使って、知財面から注目すべき技術や市場、企業の情報をお届けします。 前回は、AI(人工知能)を使った画像処理(AI画像処理)の特許出願件数において、キヤノンが国内で2位以下を大きく突き放して1位となり、米国でも3位となっていることを紹介した。今回は、同社のAI画像処理に関する特許出願内容を詳
特許分析から透ける企業戦略 「知財記事」まとめ読み
NIKKEI Tech Foresightは、特許分析など知的財産に関する専門家の寄稿として、Patentfieldによる「特許AI分析で探るエマージング技術」と、仏KnowMade(ノーメイド)によるリポートを掲載しています。これらの寄稿や、知財に関する注目記事をまとめ読み形式でお届けします。 特許AI分析で探るエマージング技術 医薬品の開発期間短縮や成功確率向上の手法として、創薬プロセスにお
スマホ市場の成長は鈍化、5Gは26年に8割 IDC予測
米IDCは、2026年までのスマートフォン市場予測を発表した。2022年はサプライチェーンの混乱を受けて出荷台数が2021年比9.1%減の12億4000万台と大きく落ち込む見通しだ。2023年以降は再び増加に転じるが、中国市場の停滞などで成長は鈍化。2021~2026年の年平均成長率(CARG)は0.5%とみている。 2022年の出荷台数予測をOS(基本ソフト)別に見ると、iOS端末は2021年
「AI画像処理」特許出願、キヤノンが上位 中国に勢い
「特許AI分析で探るエマージング技術」では、PatentfieldのAI特許総合検索・分析プラットフォームを使って、知財面から注目すべき技術や市場、企業の情報をお届けします。 画像処理技術は、普段の生活や業務に広く浸透している。例えば、スマートフォンで撮影した画像を自動でトリミングしたり、色合いを修正したりするのも画像処理技術である。この画像処理技術にAI(人工知能)を組み合わせることで、より高度
国内製造業の価値創出力に陰りか、活路はサブスクに
「データで探るイノベーションの芽」では、さまざまなデータから世の中のトレンドを分析し、技術開発や新規事業の可能性を探っていきます。 現在はやや落ち着いたが、円安が進んだことで企業の業績に大きな影響が生じた。輸入原材料の値上げに苦しんだ企業もあれば、輸出製品の収益増に沸いた企業もあるだろう。では、日本全体ではどうなのだろうか。 そこで、各産業の輸入額と輸出額を調べてみた。対象期間は2022年1~9月