トルンプ、InPで短波長赤外レーザー 25年量産目標
ドイツTRUMPF(トルンプ)は、発振波長が1390nmの垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)を作製し、量産に適した再現性や動作温度範囲を確認したと発表した。発振波長が1300〜2000nmのラインアップをそろえるめどが付いたという。2025年の量産出荷を目指す。 作製したVCSELには、インジウム・リン(InP)ベースの材料を採用した。今後は、同材料のVCSELによって1300〜2000n
アマゾンやプリファード系、家庭用ロボで攻勢 AIが鍵
荷物の受け取りに留守宅の見回り、芝刈り、プール掃除まで――。従来とは一線を画す家庭用ロボットが続々と登場している。 これまで家庭用ロボットといえば、「お掃除ロボット」や「ペット型ロボット」がほとんどだった。ところが、最近になって状況が変わりつつある。深層学習(ディープラーニング)や強化学習といったAI(人工知能)をはじめ、センサーやロボティクスなど各種技術の進化によって、より実用的な家庭用ロボッ
清水建設、高速道路合成桁の床版撤去新工法 2割時短
清水建設は、水平・鉛直の両方向を切断できるユニット型のワイヤーソー切断装置を使い、鋼橋の合成桁でコンクリート床版を効率的に切断・撤去する新工法「床版クールカット工法」を開発した。従来工法より、撤去工事にかかる時間を約2割短縮できる。 高速道路で多用されている鋼橋の合成桁では、鋼桁と一体化したコンクリート床版部分を更新などの目的で撤去する際、鋼桁と床版の切断に取り掛かる前に、まず桁間の床版を撤去す
【2月14日開催】ロボット・AIの進化が拓く未来 プリファードCEOに聞く
NIKKEI Tech Foresightは2月14日(火)16:00〜16:40、オンラインイベント「ロボット・AIの進化が拓く未来 プリファードCEOに聞く」を開催します。近年、目覚ましい進化を遂げるロボットとAI(人工知能)。日本最大のユニコーンとして知られ、ロボット・AI分野で最先端の技術開発を手掛けるPreferred Networks(プリファード・ネットワークス、PFN)は、AI向
東京大学、水素を生成・貯蔵する新手法 省エネで安全
東京大学生産技術研究所の研究グループは、化学結合を利用して水素を生成・貯蔵する新手法を開発した。ゲルマニウム水素化物を水素キャリア(水素を貯蔵・運搬するのに適した状態や物質)、独自開発した鉄化合物を触媒として使う。常温に近い条件下で水素を生成・貯蔵できる。クリーンな次世代エネルギーとして期待される水素の活用を後押しする。 水素をクリーンエネルギーとして活用するためには、大量の水素を安全、安価、高
ライフデザイン・カバヤ、壁・天井CLT用塗料 難燃化
建築工事の設計・施工を手掛けるライフデザイン・カバヤ(岡山市)は、CLT(直交集成板)に塗装する難燃塗料「なんねんCLTコート」を開発したと2022年12月9日に発表した。着火した際、表面に塗装したなんねんCLTコートが燃えて膨らむことで膜をつくり、CLTの燃焼を抑制する。透明に仕上がるのでCLTを現し仕上げにできる。準不燃材料としての国土交通大臣認定を22年11月に取得済みだ。 建築基準法には
NTN、異音・振動抑える自動車向け軸受 25年量産狙う
NTNは独自に開発した自動車用の「クリープレス軸受」を2025年にも量産化することを目指す。固定した軸受の外輪が円周方向に回転してずれる「クリープ」と呼ぶ現象を低減でき、モーターや変速機に使った場合、異音や振動を抑制できるという。 クリープが起きる背景には、自動車のモーターや変速機などの動力伝達装置が年々小型・軽量化していることが挙げられる。軸受の外輪や内輪、軸受を固定するハウジングを薄肉にする
半導体産業に6兆円 日本が欧州から学べる2つの戦略
「半導体の明日」では、目まぐるしい速度で変化する半導体の技術や産業構造について識者が分析し、これから進むべき道筋を示します。 半導体産業は各国・地域の政策と密接な関わりを持つようになり、それぞれが国内・域内での生産能力強化に向けた政策を掲げている。欧州もその例外ではなく、欧州半導体法(European Chips Act)の策定を通じてEUにとってあるべき半導体戦略を目指そうとしている。今回はその
戸田建設、コンクリ打設口を切り替える装置 省人化
戸田建設とトンネル用型枠メーカーの大栄工機(滋賀県長浜市)は共同で、山岳トンネルの施工に要する労力を軽減する装置「スイッチャーズ」を開発した。覆工コンクリート打設の工程に残る手作業を減らし、現場の省人化を進めるのが狙いだ。2023年1月5日に発表した。 山岳トンネルの施工で重要な工程となるコンクリート打設では、セントルと呼ばれる半円筒形をした移動式の鋼製型枠を用いる。セントルに開けた複数の打設口
東工大発新興、新触媒でアンモニア地産地消 UAEが関心
東京工業大学発スタートアップのつばめBHB(東京・中央)は、アンモニアの小型商用プラントの設立と実証に乗り出す。新潟県柏崎市に同社で初となる商用プラントを建設するほか、海外での再生可能エネルギーを活用したアンモニア製造を検討する。東工大が開発した触媒を使うことで温和な条件で製造できるようになる。需要地でのアンモニア製造事業を促進する。 つばめBHBは株主である第一実業と共同で新潟県柏崎市に小型プ