ライフデザイン・カバヤ、壁・天井CLT用塗料 難燃化
建築工事の設計・施工を手掛けるライフデザイン・カバヤ(岡山市)は、CLT(直交集成板)に塗装する難燃塗料「なんねんCLTコート」を開発したと2022年12月9日に発表した。着火した際、表面に塗装したなんねんCLTコートが燃えて膨らむことで膜をつくり、CLTの燃焼を抑制する。透明に仕上がるのでCLTを現し仕上げにできる。準不燃材料としての国土交通大臣認定を22年11月に取得済みだ。 建築基準法には
大成建設、生コン練り混ぜ時にCO2固定 23年度実用へ
大成建設は生コンクリート(生コン)の練り混ぜ時に二酸化炭素(CO₂)を気体のまま直接噴霧し、コンクリート内部にCO₂を固定する技術「T-Carbon Mixing(ティー・カーボン・ミキシング)」を開発した。コンクリート1m³当たり約10kgのCO₂を固定できるうえ、アルカリ性を保てるため、鉄筋コンクリート(RC)構造物にも使用できる。2023年1月16日に発表した。 生コンは通常、全ての材料を
東京大など、人生100年対応住宅 生活状況変化に追従
東京大学高齢社会総合研究機構と埼玉県や東京都で不動産・建設事業を手掛ける住協グループは共同で、「人生100年時代」に対応するためのモデル住宅を開発した。東京都練馬区の大泉町にある住協グループの分譲地に、4棟を建設する。2023年1月11日に着工し、同年6月ごろの竣工を目指している。 いずれも木造2階建てで、延べ面積は90m²前後だ。竣工後、まずはモデルルームとして公開する。販売価格は「現時点では
大和ハウス、放射熱抑制する折板屋根 体感温度3度減
大和ハウス工業は、工場や倉庫内の暑さの原因になる屋根の放射熱を一般的な折板屋根と比較して80%以上抑制する「低放射折板屋根」を開発した。暑さを和らげる効果に加え、室内での熱中症対策として採用されることが多い二重断熱折板屋根と比べて、導入コストを約7割程度に抑えられる。大和ハウス工業は2023年1月から、同社が施工を手掛ける物件に同製品を本格的に展開していく。関連技術の特許を出願中だ。 低放射折板
日本郵便、木造郵便局を次々建設 脱炭素推進へ
日本郵便は、広島県三原市に国内で3店舗目となるCLT(直交集成板)を用いた木造の糸崎郵便局を2022年12月5日に竣工させた。二酸化炭素(CO₂)を固定できる木材を積極的に活用し、脱炭素を進める狙いがある。同社は同年3月22日に千葉県南房総市で開局した丸山郵便局を皮切りに、木造郵便局を次々に建設している。 日本郵政グループでは、50年度のカーボンニュートラル実現に向けて、まずは30年度までに、1
LIXIL、アルミのリサイクル率100%へ 31年3月期まで
LIXILは、脱炭素・資源循環型社会の実現に向けて、2031年3月期までにアルミのリサイクル率を100%にする達成目標を2022年12月15日に発表した。同社が設定した二酸化炭素(CO₂)排出量削減の中間目標である、スコープ3(自社事業に関連する他社を含めたサプライチェーン排出量)の30%削減(19年3月期比)のうち、約3割の削減に寄与するという。 この取り組みの第1弾として、原材料の70%にア
大成建設など、青空つくり出す照明 クリーンルーム用
大成建設は三菱電機照明と共同で、クリーンルーム用の青空照明「T-Clean Skylight(ティー・クリーン・スカイライト)」を開発したと2022年12月16日に発表した。虫や直射日光から製品を守るために自然光が入る窓をほとんど配置できず、閉鎖的な空間になりがちだったクリーンルームに、照明で"青空"をつくり出すことで開放感を演出。快適な作業空間と清浄環境の確保を両立する。 ティー・クリーン・ス
大林組、無影灯が要らない天井照明型手術室 25年導入
大林組は、病院の手術室などで用いる特殊な照明器具、無影灯が必要ない天井照明型手術室「オペルミ」を開発したと2022年11月25日に発表した。大阪大学大学院医学系研究科保健学科未来医療学寄附講座の澤芳樹教授と共同開発した。25年1月にオープン予定の病院に本格導入する計画である。 オペルミの特徴は、天井に取り付ける2つの照明だ。1つは、完全拡散光で手術室全体を均一な照度に保つ「導光板パネル照明」。も
ティエムファクトリ、径1.3mのエアロゲル 断熱材狙う
「凍った煙」「空気のゼリー」などと呼ばれるエアロゲルは、ゲル中の溶媒を乾燥させてつくる多孔性物質で、高い断熱性を持つ材料として知られる。エアロゲル「SUFA(スーファ)」の量産化を進める素材ベンチャーのティエムファクトリ(東京・港)は、厚さ約1.5cm、直径約1.3m超の透明板状(モノリス)エアロゲルの常圧乾燥での作製に成功したと2022年12月7日に発表した。同社によると、透光性を持つエアロゲ
AGCとノザワ、建物外壁に太陽光パネル設置 23年販売
AGCと壁材メーカーのノザワは、建物の壁面で太陽光発電を可能にする「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法(仮称)」を共同開発したと2022年11月17日に発表した。実用化に向けてオフィスビルなどを対象に試験販売を行い、23年内に本格販売の開始を目指す。 新工法は、ノザワが販売する壁材「アスロック」に、AGCの太陽光発電ガラス「サンジュール」を取り付けるというものだ。通常、太陽光パネルの