トルンプ、InPで短波長赤外レーザー 25年量産目標
ドイツTRUMPF(トルンプ)は、発振波長が1390nmの垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)を作製し、量産に適した再現性や動作温度範囲を確認したと発表した。発振波長が1300〜2000nmのラインアップをそろえるめどが付いたという。2025年の量産出荷を目指す。 作製したVCSELには、インジウム・リン(InP)ベースの材料を採用した。今後は、同材料のVCSELによって1300〜2000n
アマゾンやプリファード系、家庭用ロボで攻勢 AIが鍵
荷物の受け取りに留守宅の見回り、芝刈り、プール掃除まで――。従来とは一線を画す家庭用ロボットが続々と登場している。 これまで家庭用ロボットといえば、「お掃除ロボット」や「ペット型ロボット」がほとんどだった。ところが、最近になって状況が変わりつつある。深層学習(ディープラーニング)や強化学習といったAI(人工知能)をはじめ、センサーやロボティクスなど各種技術の進化によって、より実用的な家庭用ロボッ
【2月14日開催】ロボット・AIの進化が拓く未来 プリファードCEOに聞く
NIKKEI Tech Foresightは2月14日(火)16:00〜16:40、オンラインイベント「ロボット・AIの進化が拓く未来 プリファードCEOに聞く」を開催します。近年、目覚ましい進化を遂げるロボットとAI(人工知能)。日本最大のユニコーンとして知られ、ロボット・AI分野で最先端の技術開発を手掛けるPreferred Networks(プリファード・ネットワークス、PFN)は、AI向
東京大学、水素を生成・貯蔵する新手法 省エネで安全
東京大学生産技術研究所の研究グループは、化学結合を利用して水素を生成・貯蔵する新手法を開発した。ゲルマニウム水素化物を水素キャリア(水素を貯蔵・運搬するのに適した状態や物質)、独自開発した鉄化合物を触媒として使う。常温に近い条件下で水素を生成・貯蔵できる。クリーンな次世代エネルギーとして期待される水素の活用を後押しする。 水素をクリーンエネルギーとして活用するためには、大量の水素を安全、安価、高
レゾナックHD、研究強化へ人事変革 組織内競争を促進
化学大手のレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)は市場の変化に対応できる人材を育成するため、人事制度を変革する。社員が希望部署に異動申請できる「社内公募制度」を促進し、社員のやる気や組織の改善につなげる。同社最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、変革の狙いについて聞いた。 ――長期的な研究開発には何が必要ですか。 変化に対応できる人材の育成だ。これから市場環境はどんどん変化していくし、
レゾナックHD、海外技術で事業創造 駐在社員が探索
化学大手のレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)は、長期的な成長につながる技術開発に注力する。海外の最先端技術をいち早く把握するための専門人材を配置するなど、組織としての感度を高めて事業を加速させる。同社最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、研究開発の取り組みを聞いた。 ――研究開発で社員に求めることは何ですか。 レゾナックHDを100年以上続くような世界で戦える強い会社にする、それを
半導体産業に6兆円 日本が欧州から学べる2つの戦略
「半導体の明日」では、目まぐるしい速度で変化する半導体の技術や産業構造について識者が分析し、これから進むべき道筋を示します。 半導体産業は各国・地域の政策と密接な関わりを持つようになり、それぞれが国内・域内での生産能力強化に向けた政策を掲げている。欧州もその例外ではなく、欧州半導体法(European Chips Act)の策定を通じてEUにとってあるべき半導体戦略を目指そうとしている。今回はその
シーメンス、「空飛ぶ車」離着陸場を米新興と標準化へ
ドイツSiemens(シーメンス)は、「空飛ぶ車」といわれる電動垂直離着陸機(eVTOL)の離着陸場(vertiport、バーティポート)の開発や標準化を加速させる。バーティポートの設計やeVTOLの運行管理を手掛ける米国のスタートアップSkyway(スカイウエー)と協業し、バーティポートの電力および情報通信に関するシステムの標準的な仕様を策定する。 両社は、バーティポートの標準化を含めた包括的
レゾナックHD、半導体・EVに集中投資 研究効率化へDX
化学大手の昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が統合し、2023年1月1日にレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)として新たなスタートを切った。成長領域である半導体や電気自動車(EV)向け材料の開発で企業間連携を促進するほか、デジタル人材の育成を急ぎ、競争力強化の布石を打つ。最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、成長に向けた戦略を聞いた。 ――2030年に向けて半導体関連事業へ
ABB、設備稼働監視のAI新興に出資 配電盤製品に採用
スイスABBは、設備などの稼働監視用AI(人工知能)を手掛けるスウェーデンのスタートアップViking Analytics(バイキングアナリティクス)に出資する。同社のシリーズAラウンドで同社の少数株式を取得するとともに、同社のAIシステムをABB製品に採用する契約を締結した。予知保全サービスの精度を高める狙いがある。 ABBの「スイッチギア」と呼ばれる配電盤製品にバイキングアナリティクスのAI