化学大手の昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)が統合し、2023年1月1日にレゾナック・ホールディングス(レゾナックHD)として新たなスタートを切った。成長領域である半導体や電気自動車(EV)向け材料の開発で企業間連携を促進するほか、デジタル人材の育成を急ぎ、競争力強化の布石を打つ。最高技術責任者(CTO)の福島正人氏に、成長に向けた戦略を聞いた。
――2030年に向けて半導体関連事業へ...
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「自動運転対応道路」で走行支援 公共交通で実証進む
自動運転対応道路とは、車線の位置や交通状況などの情報を車両に提供して自動運転を支援する道路のことだ。車載センサーで把握できる情報には限りがあるため、車両側だけの技術で完全に自動走行するのは難しい。道路側から周囲の状況を俯瞰(ふかん)的に把握して車両に提供すれば、よりスムーズで安全な走行が可能になる。 路面にマーカーなどを設置して車両の位置をより正確に把握する技術は、既に実証実験が進んでいる。地下
編集者の視点 「炭素繊維でコンクリート革新」など3本
建築材料が驚きの進化を遂げつつあります。今回は、建築分野の注目素材の1つである「炭素繊維」を巡る話題を紹介します。炭素繊維は「高強度」「軽い」「さびない」といった強みがあり、この特性を生かした技術開発が進んでいます。 世界初の「カーボンコンクリート建築」 ドイツのドレスデン工科大学のキャンパスで2023年2月、世界初の「カーボンコンクリート」造の建物「CUBE」が完成しました。薄いコンクリートの
大成建設、トンネルのボーリング調査高速化 時間半減
大成建設は山岳トンネルの先進ボーリング調査において、湧水帯の水量・水圧を測定する装置の設置や回収にかかる時間を従来の半分以下に短縮する技術を開発した。削孔の開始地点からロッドを延ばす代わりに水圧で測定装置を送り込み、測定後はウインチを使って素早く回収する。大成建設が2023年3月16日に発表した。 山岳トンネルの工事では突発湧水のリスクを低減するために、切り羽の前方の地中に向けて小さな穴を開けて