スイスABBは、設備などの稼働監視用AI(人工知能)を手掛けるスウェーデンのスタートアップViking Analytics(バイキングアナリティクス)に出資する。同社のシリーズAラウンドで同社の少数株式を取得するとともに、同社のAIシステムをABB製品に採用する契約を締結した。予知保全サービスの精度を高める狙いがある。
ABBの「スイッチギア」と呼ばれる配電盤製品にバイキングアナリティクスのAI...
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創作や創薬に生成AI、大手が殺到 陰にNVIDIAの技術
クリエーティブ(創作)分野や創薬分野の大手企業が生成AI(人工知能)の採用に舵(かじ)を切った。こうした動きを支えているのは、AIに不可欠なGPU(画像処理半導体)で最先端を行く米NVIDIA(エヌビディア)である。大手企業の採用を契機に生成AIがさらに多くの分野に広がるとともに、エヌビディアの存在感も高まりそうだ。 著作権が失効した画像で学習 多くのクリエーターが利用するツールやサービスを手掛
編集者の視点 「中国でNaイオン電池が興隆」など4本
中国で、電気自動車(EV)や定置用蓄電池に向けてナトリウム(Na)イオン電池の実用化の動きが進んでいます。今回はこの話題について取り上げます。 Naイオン電池は、地球上のどこにでもあるNaを原料とすることから、リチウム(Li)イオン電池よりも安価に製造できる可能性があり、充電速度が速く、動作温度が広いというメリットがあります。ただし、Liイオン電池よりも理論的なエネルギー密度が低いというデメリッ
阪大と富士通、量子計算のエラー低減 早期の実用化へ
大阪大学と富士通は2023年3月23日、規模の小さい量子コンピューターでも複雑な計算を可能にする計算技術を開発したと発表した。計算のエラー率を低減することで、量子情報を担う最小単位である「物理量子ビット」が少なくても、より高い計算能力を得られるようになる。この技術を実機に応用すれば、量子コンピューターの実用化時期を早められる見込みだ。 大阪大学の量子情報・量子生命研究センターと富士通研究本部量子