光衛星通信とは、これまでの電波(マイクロ波)の代わりにレーザー光を使って人工衛星間や衛星と地上間の通信を行う技術である。最大の特徴は電波よりも高速な通信ができることだ。一般的な電波通信の10〜100倍に相当する10Gbps(ギガビット毎秒)以上の速度を実現する。さらに、電波は周波数資源の枯渇が問題となっており、干渉を避けるための周波数調整に数年かかることがあるのに対し、光衛星通信は現状、国際的な...
宅配ロボからChatGPTまで 注目キーワードまとめ読み
NIKKEI Tech Foresightでは、さまざまな分野の最先端技術や動向、法制度などについて解説する「注目キーワード」を連載しています。今回は、この連載から最近話題のキーワードをいくつかピックアップしました。各記事に掲載している、キーワードの概要をまとめた表も便利です。どうぞこの機会にご活用ください。 歩道走行型配送ロボットとは、近距離の宅配を担う小型・低速のロボットである。近隣の小売店
ソフトバンク、テラヘルツ波通信を検証 高速無線狙う
ソフトバンクは、テラヘルツ波を利用した屋外での通信エリア構築の検証に成功した。テラヘルツ波は100GHzから10THzまでの周波数の電磁波のことで、通信技術に利用すると100Gbps超の伝送帯域がある次世代高速無線システムを構築できる可能性がある。 ただ周波数が高い電波は、通信距離に応じて減衰が発生したり、雨の影響を受けたりといった課題も多い。このためテラヘルツ波を屋外で運用することは困難だった
ワープスペースなど、衛星データで防災 光通信を実証
ワープスペース(茨城県つくば市)とSynspective(シンスペクティブ、東京・江東)は、衛星データを光通信ネットワーク経由で取得する際の頻度や速度について、ソフトウエア上で解析する技術実証を共同で行う。衛星から地球観測データを取得する性能を改善し、自然災害発生時の救助活動などに生かす。 本技術実証で有用な結果を得られた場合、両社は観測衛星に光通信用の端末を載せるための技術検証も進める。衛星間