能動的サイバー防御(Active Cyber Defense)とは、サイバー攻撃を受ける前に攻撃者の情報を収集したりネットワークを監視したりして、攻撃からシステムを守ること。新型コロナウイルス禍やロシアによるウクライナへの侵攻を背景に、政府機関や重要インフラ企業を標的としたサイバー攻撃が増加していることを受け、各国で導入に向けた議論が進む。
日本では、2022年12月16日に政府が閣議決定した「...
医療・エネルギーに北朝鮮のサイバー攻撃 民間分析
フィンランドWithSecure(ウィズセキュア)は、同社が2022年第4四半期に観測した欧州・北米・南アジアの医療・エネルギー産業へのサイバー攻撃キャンペーンが北朝鮮によるものとする調査結果を発表した。エネルギー・防衛・医療技術の開発企業や主要大学のケミカルエンジニアリング関連研究室などがターゲットになっていた。 ウィズセキュアのセキュリティープラットフォーム「WithSecure Eleme
ITセキュリティーに新潮流 未確認資産も守る「ASM」
攻撃対象領域管理(Attack Surface Management、ASM)とは、サイバー攻撃を受ける可能性のある全てのIT資産を「攻撃対象領域」として洗い出し、それらの脆弱性を検出して対処すること。IT資産の中でも特にインターネット上に公開されているサーバーやネットワーク機器などを管理する場合が多く、そのことを強調してEASM(External Attack Surface Manageme
編集者の視点 「サイバー攻撃で郵便送れず」など3本
2023年もサイバー攻撃はとどまるところを知りません。今回は、最近発生したセキュリティーインシデント(セキュリティー事件・事故)に関する記事を紹介します。 Royal Mailがランサムウエア感染か 英BBCは2023年1月11日、英国の郵便事業Royal Mailがサイバー攻撃を受けて、国際郵便を送れなくなったと報じました。Royal Mailでは、問題が解決するまで手紙や小包を海外に送らない