ルミナー、5年でLiDAR商用化 CEO「コスト100ドル目標」
【この記事のポイント】・米ルミナーのラッセルCEOにインタビュー・22年にLiDAR商用化、次の目標は・LiDARと組み合わせデジタル地図の精度磨く 米ルミナー・テクノロジーズが高性能センサー、LiDAR(ライダー)の商用化にこぎ着けた。水面下で開発を進める「ステルスモード」から脱して5年での「金星」だ。将来は1個あたりのコストを100ドルに下げることを狙う。創業者のオースティン・ラッセル最高経営
パナソニックHDがSDVを防御 車サイバー攻撃対策
パナソニックホールディングス(HD)が自動車へのサイバー攻撃対策を強化している。不正を検知すると車載システム間の情報の流れを遮断するプログラムを開発したと発表した。無線で外部とつながるカーナビが攻撃を受けた際に被害がほかの機能に及ぶことを防ぐ。クルマのデジタル化でサイバー攻撃による事故などのリスクが高まっていることに対応する。 パナソニックHD傘下で自動車部品を手掛けるパナソニックオートモーティ
誰でも使える車OS ボッシュ、SDVメガサプライヤーに
【この記事のポイント】・ソフト更新で進化する車に自動車OS不可欠・自動車大手10社以上が独自のOSを開発・ボッシュなどが非競争領域の共通化を目指す 独ボッシュが誰もが無償で使えるオープンソースの「ビークルOS(自動車向けソフトウエア基盤)」を開発する。「エクリプスSDV」と呼ぶプロジェクトを立ち上げ、2025年前後にも一部の機能を量産車に搭載することを目指す。ビークルOSはソフトが自動車の機能を決
ソニー・ホンダの「AFEELA」 車内空間から見えたOTA時代
【この記事のポイント】・AFEELAのスイッチなど最小限、OTA見据え・自動運転にらみボタンの配置も工夫・テックバックで操作性や人の動きを検証 ソニー・ホンダモビリティが技術見本市「CES」開幕に先立ち米ラスベガスで披露した電気自動車(EV)。話題を呼んだのは同社が目標とする「移動手段以上のモビリティー」に向けた先端半導体の活用やゲーム会社との協業といった新機軸だ。加えて目標実現のために車内空間に
ソニー・ホンダがEV「AFEELA」 CES発表の3ポイント
5日午前の発表会後、新情報を加えて内容を更新しました。【ソニー・ホンダ発表のポイント】・ブランド名は「AFEELA(アフィーラ)」・プロトタイプとして5ドアクーペを初披露・エピックゲームズ、クアルコムと協業 ソニー・ホンダモビリティが世界最大のテクノロジー見本市「CES」にデビューした。水野泰秀会長兼最高経営責任者(CEO)が4日(日本時間5日午前)、「中心にあるのは『FEEL』だ。センシングとA
中国・巨龍たちの覇権 「新自動車強国」まとめ読み
NIKKEI Mobilityは長期連載「新自動車強国・中国」を始めました。世界の最先端を走る中国モビリティー産業の最前線に迫ります。第1部「巨龍たちの覇権」では、日仏連合の急所を握るシナリオもあった浙江吉利控股集団や完成車メーカーの領域だった車台も開発する寧徳時代新能源科技(CATL)などを取り上げました。全3回をまとめ読み形式でお届けします。 中国が「自動車強国」に突き進んでいる。電気自動車
自動運転を「走行調律」 3D地図のアイサン、実験100件超
【この記事のポイント】・自動運転の実証に欠かせない存在に・走行調律など自動運転の各種調整で売上高の3割稼ぐ・地方で自動運転小型バスを事業化へ 測量ソフトウエアを手がけるアイサンテクノロジーが自動運転の「調律師」として存在感を高めている。自動運転で欠かせない3次元地図の作製だけでなく、速度やルートなどの条件を調整する役割を担う。自治体などと共同で積み重ねた実証実験は累計で100件を超え「国内でトップ
パナソニックHD系、自動運転向けミリ波無線LANを実証
パナソニックホールディングス(HD)の子会社パナソニックコネクトは16日、高周波のミリ波を使った無線LANとセンシング技術を融合させた通信技術の実証実験を始めると発表した。車の自動運転の制御などでの活用を見据え、ミリ波無線LANを高速通信規格「5G」に組み込み、効率よく通信環境が提供できるようにする。 横浜市と共同で19日から23日まで実験する。実証実験では5Gの通信環境をWi-Fiで代用し、通
米マスワークスCEO「トヨタからカイゼン学んだ」
自動車業界に「モデルベース開発(MBD)」の概念をもたらした黒子的な存在である米マスワークス。主力ツールのMATLAB(マトラボ)とSimulink(シムリンク)は今では自動車に限らず広範な産業で使われている。非公開企業でもあり、普段は米国でもメディアの取材をほとんど受けないというジャック・リトル最高経営責任者(CEO)がNikkei Mobilityの単独インタビューに応じた。 ――マトラボは
マツダ、忘れられた30人の逆転劇 解析チームが主役に
広島の町を流れる太田川水系の川沿いに立つマツダの本社工場。2つの流れに挟まれた北の端のへき地のような場所に立つ技術3号館に残された面々が後の快進撃の立役者になるとはこの時、誰も思わなかっただろう。2000年のことだ。そのチームを率いることになった人見光夫氏(現シニアフェロー)も内心で毒づいたという。 「社内で存在を忘れられた状態ですよ。たった30人で何をしろと。ふてくされていました」 マツダの経