電気自動車(EV)に参入する台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は2025年に生産台数年間50万〜75万台、1兆台湾ドル(約4兆円強)の売上高を目指す。米テスラのような先行企業や既存の自動車大手に対抗しながら、世界EV市場でシェア5%という野心的な目標だが、鴻海は単なる1メーカーとしてEVの世界に参入しようとしているわけではない。
22年10月、同社初の本格的な新型EVのお披露目の場に創業者の郭台銘(...
ティアフォー、トルコの自動運転新興に出資
自動運転ソフト開発のスタートアップ、ティアフォー(名古屋市)はトルコ新興企業で同業のレオドライブに出資したと発表した。同社は欧州の自動車メーカーなどと取引がある。今回の資本参加により関係を深め、ティアフォーが開発してきた自動運転ソフトを欧州市場に広げる足がかかりとする。 ティアフォーはオープンソースの自動運転ソフト「オートウエア」を開発している。2020年にレオドライブがオートウエアの開発推進組
スズキの自動運転、ティアフォーと 「駆け込み寺」活用
スズキがスタートアップのティアフォー(名古屋市)の自動運転システムを採用したことが分かった。5月に浜松市で実施した公道実証実験で使った自動運転車に搭載した。資金や人材で大手に劣る中堅自動車メーカーが、無償の自動運転ソフトウエアの生みの親であるティアフォーを「駆け込み寺」として活用し、効率的な開発を目指す動きが広がっている。 スズキの小型車「ソリオ」に、自動運転用の高性能センサー「LiDAR」など
自動運転ティアフォー加藤氏「人材採用、GAFAと競争」
自動運転開発のティアフォー(名古屋市)が鴻海(ホンハイ)精密工業の電気自動車(EV)開発事業にシステムを供給するなど、存在感を高めている。創業者の加藤真平・最高技術責任者(CTO)は「高度人材の獲得で『GAFA(巨大テック企業)』と競っている」と述べ、自動運転実現のカギを握る開発陣は世界レベルと強調する。先行する海外勢とどう戦うのかを聞いた。 ――自動運転技術の開発競争が世界で激しくなり、一部で