タイのバンコク近郊で「バンコク国際モーターショー」が4月2日まで開催中だ。日系メーカーが9割弱のシェアを持つ同国で、電気自動車(EV)をテコに主役を狙うのが中国勢だ。タイのEV市場は規模は小さいものの、2022年は21年の5倍に拡大した。各社は割安な価格や多人数が乗れる車両で消費者の関心をひき、成長市場を取り込もうとしている。
①BYD、低価格EVを投入
会場では中国・比亜迪(BYD)の展示ブー...
トヨタ待つ「中国勢7割」のタイEV 生産は10社の激戦に
【この記事のポイント】・乗用EVの現地生産に補助金・トヨタは「ハイラックス」生産へ・中国の長城汽車と上海汽車でEV販売シェア7割 東南アジアの自動車大国、タイでトヨタ自動車など10社が2023年以降に電気自動車(EV)を生産する見込みとなった。国内生産への補助金や将来の国内生産を条件とした輸入関税の引き下げといった政府の奨励制度を使う。もっとも10社のうち5社は中国系で、国内EV販売も先行する中国
スズキ牙城、タタや現代自がEVで狙う インド・車ショー
【ニューデリー=花田亮輔】インドの国際自動車ショー「オートエキスポ」の公開が11日に始まった。インドの新車販売台数は2022年に日本を抜き、いまや世界3位。その巨大市場の最大手であるマルチ・スズキの牙城を現地のタタ自動車や韓国・現代自動車などが電気自動車(EV)で狙う。各社は有望市場をどう攻略しようとしているか。現地の展示から探った。 ①タタのEV攻勢強まる EVの展示で目立ったのが、現地大手財
トヨタ、「牙城」で信頼回復急ぐ タイで豊田会長会見
トヨタ自動車の豊田章男会長は8日、完全子会社のダイハツ工業で発覚した試験認証手続きの不正について、対象車の主な生産・販売の拠点となったタイで記者会見を開いた。タイはトヨタのシェアが3割を超え東南アジアの「牙城」。会長主導で同市場を重視する姿勢を示し、早期の信頼回復を図る。 「顧客の信頼を裏切る絶対に起きてはいけない行為。地道な努力以外に信頼回復の道はない」。8日午後、バンコク市内で開いた会見で、