【広州=比奈田悠佑】中国の新車販売が弱く価格競争に拍車がかかる懸念が高まっている。中国汽車工業協会によると1〜2月の新車販売台数は362万5000台と前年同期比15%減ったうえ、夏には排ガス規制の強化が待ち受ける。在庫を抱えたディーラーの経営が悪化して販売網が縮めば、メーカーにとっても景気回復後の機会損失につながりかねない。
「極めて大きな圧力がかかっている」「98.89%の企業が『国6b』の実...
4月の中国新車販売、8割増 上海都市封鎖の反動で
【上海=若杉朋子】中国汽車工業協会が11日に発表した4月の新車販売台数は、前年同月比82.7%増の215万9000台だった。前年同月実績を上回るのは3カ月連続。2022年4月は上海市や吉林省長春市で事実上のロックダウン(都市封鎖)となり新車販売台数が半減した反動で大幅に増加した。21年4月の実績は下回った。 内訳は乗用車が87.7%増の181万1000台、商用車が60.5%増の34万8000台だ
中国で新車買い控え GMや起亜、値下げ分返金の奇策
中国の新車市場でメーカー各社が苦肉の策を繰り出している。値下げ競争を受けた消費者の不信感を拭おうと新車の「価格保護」に米ゼネラル・モーターズ(GM)などが乗り出した。新車購入後に値下げした場合、その差額を返金する。新車の販売不振を背景とした価格競争の激化で買い控えが広がるなか、自動車各社は消費者からの信頼回復に苦慮している。 「車自体には満足しているけれど、身を切られるようなつらさですよ」 上海
中国新車販売、1〜2月は15%減 新エネ車は21%増
【上海=若杉朋子】中国汽車工業協会が10日発表した1〜2月の新車販売台数は、前年同期比15.2%減の362万5000台だった。中国政府が2022年末に乗用車の自動車取得税減税や電気自動車(EV)などへの販売補助金を終了し、需要を先食いした影響が出たとみられる。 内訳は、乗用車が15.2%減の312万1000台、商用車が15.4%減の50万4000台となった。全体が落ち込むなか、好調だったのはEV