トヨタ技術者が影の立役者 米欧勢と世界標準に道

ソフトファーストの夜明け③
持ち時間と言われていた40分はあっという間に過ぎ、二人の会談は2時間を過ぎようとしていた。米デトロイト郊外にあるフォード・モーターの研究施設を訪れたトヨタ自動車のエンジン制御技術者、大畠明氏はフォード研究部門担当のビル・パワーズ副社長を前に熱弁を振るっていた。英語は苦手だが通訳はいない。ただパワーズ氏ももとは制御系が専門だったことが幸いした。1990年代半ばのことだ。
「このままいけばエンジンの...

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