AGCは半導体製造などに使うフッ素樹脂のリサイクル事業に乗り出す。耐久性や電気絶縁性が高いため幅広い産業用途があるが、製造時に電気や熱エネルギーを多く使う問題があった。循環利用ができれば省エネにつながり、温暖化ガスの排出も抑えることにつながる。半導体製造向けで2025年ごろまでに実証実験でノウハウを蓄積し、30年めどに実用化を目指す。
電力使用を抑える
AGCは計3種のフッ素樹脂を手掛ける。代表...
ユニクロ「エアリズム」に再生繊維 素材段階のCO2半減
ファーストリテイリング傘下のカジュアル衣料品店「ユニクロ」は機能性衣料「エアリズム」でリサイクル素材を採用する。ペットボトルをポリエステル繊維に再生したもので、繊維を作る工程までの二酸化炭素(CO2)排出量は石油由来の繊維の約半分に抑えられる。フリースなどに続き独特の機能性を持たせたエアリズムでも再生ポリエステルを使い、30年度までに全使用素材の半分を再生品など温暖化ガス排出量の少ない素材にする
三菱ケミカル、「食の低炭素」へEVOH包装材を増産
三菱ケミカルグループは食品包装などに使う樹脂の世界での生産能力を、2025年度に現在の1.3倍にあたる9万トンにする。増産する樹脂は酸素などを通さない性能に優れ、食品包装に使った場合、劣化を防いで賞味期限を延ばせる。食品の廃棄量を減らし、焼却による温暖化ガス排出量の削減につながる包装材として世界で増産競争が始まりそうだ。 温暖化ガス排出量「数十分の1」に 樹脂はエチレン・ビニルアルコール共重合樹
LIXIL、海洋ゴミを舗装材に 自治体と回収で連携も
LIXILは廃プラスチックと廃木材を融合した新素材を、2023年1月に歩道や広場などの舗装材として発売する。デッキやフェンスといったビルなどの外装部材を中心に用途を拡大。自治体や回収業者と連携して資源回収など再資源化のための調達網の構築を検討する。外装部材の脱炭素化が求められており、新素材をてこに新たな事業領域を開拓する。 製造時のCO2排出量5分の1に 18日に舗装材の発売を発表する。販売予定