東芝グループは持続可能な航空燃料(SAF)の原料を大量に作れる製造技術を開発した。二酸化炭素(CO2)を気体のまま電気分解する手法で、SAFの原料となる一酸化炭素(CO)を作る。電気を流すだけで触媒の反応をよくする電極を開発し、競合する欧州企業の技術に比べて低温で分解できる。新たな原料の生産性を向上する技術として、2026年度にも実用化する。
分解スピードは1000万倍超
開発したのは、排ガスや...
クレジット価格、再エネは省エネの2倍 東証取引実験
東京証券取引所は1月末まで、4カ月超にわたって国内初の「カーボン・クレジット市場」実証実験をした。再生可能エネルギー由来のクレジットは省エネ由来の2倍前後の価格がついた。再エネ由来の中でも、太陽光によるクレジットはバイオマスによるものより高かった。使用電力をすべて再生エネに切り替えるのを目指す国際企業連合「RE100」向けの報告に使えるかどうかが価格の押し上げ要因になっていると関係者は分析してい
編集者の視点 「風力業界、供給危機に現実味」など3本
本日取り上げるのは「風力業界、供給危機に現実味」「投資家連合、107社に脱炭素提言」「サウジアラムコ、中国で大規模石油コンプレックス」の3本です。GXエディターの外山尚之が世界各地の報道などから紹介します。 風力業界、供給危機に現実味 風力業界の関連企業で構成する世界風力エネルギー協会が、サプライチェーン(供給網)のボトルネックを理由に、2026年以降に風力発電機の供給危機が起こると警告していま
味の素など6社の共同配送、本州に拡大 CO2を1割減へ
味の素やハウス食品グループ本社などの食品6社は、共同配送網を全国に拡大する。共同出資で立ち上げた物流会社F-LINE(エフライン、東京・中央)の中で、現在の北海道、九州に続く配送拠点を2024年度までに本州に新設する。各社の荷物を集約してトラックの積載効率を高め、年間の二酸化炭素(CO2)排出量を追加で約1割削減できると見込む。 非効率な中国・東北が候補地 エフラインの共同配送に参画するのは味の