東京証券取引所は1月末まで、4カ月超にわたって国内初の「カーボン・クレジット市場」実証実験をした。再生可能エネルギー由来のクレジットは省エネ由来の2倍前後の価格がついた。再エネ由来の中でも、太陽光によるクレジットはバイオマスによるものより高かった。使用電力をすべて再生エネに切り替えるのを目指す国際企業連合「RE100」向けの報告に使えるかどうかが価格の押し上げ要因になっていると関係者は分析してい...
水田・酪農・海洋からも 炭素クレジットを知る4本
企業が温暖化ガス排出量のオフセット(相殺)などに使えるカーボンクレジットの種類が増えています。現在は創出、売買とも少量にとどまりますが、今後は大きく拡大する見通しです。新たなクレジットの創出を目指す取り組みや値付けに関する記事をまとめ読みでお届けします。 海の藻などに二酸化炭素(CO2)を吸収させて創る「ブルーカーボン」のクレジット(排出枠)が値上がりしている。直近の平均取引価格は1トンあたり7
東証炭素クレジット市場、手探りの1週間 約定少なく
東京証券取引所が二酸化炭素(CO2)排出量を取引する国内初の「カーボン・クレジット市場」実証実験を22日に始めてから1週間が経過した。29日までの売買高は798トンにとどまった。価格水準に対する売り手と買い手の思惑が一致しておらず、注文が約定に至らないケースが多い。 「始まったばかりで相場観ない」 取引量は初日こそ627トン分が約170万円で売買されたものの、翌日以降は大きく減った。東証カーボン
もみ殻炭でCO2除去 丸紅、温対法対応のクレジット創出
丸紅が米のもみ殻を炭化させ、カーボンクレジットを創出する事業に参入した。米が成長中に吸収した二酸化炭素(CO2)由来の炭素を地中に埋設することで、大気中のCO2を減らせる。丸紅がクレジットを申請し、利益は農家に還元する。クレジットは改正地球温暖化対策推進法(温対法)に基づいて作成する排出量の報告書に反映でき、今後活用が広がる可能性がある。 吸収したCO2を土壌に固定 もみ殻炭はCO2を炭に閉じ込