秋月達郎「海の翼 エルトゥールル号の奇蹟」

秋月達郎の「海の翼 エルトゥールル号の奇蹟」は、100年の時空を超えた日本とトルコの友好を描く歴史長編だ。きっかけとなったトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難事件が起きた和歌山県串本町の紀伊大島を訪ねた。 (13日 15:00)

トルコ軍艦が遭難した樫野崎。船のあげるしぶきが陽光に輝く

  • エルトゥールル号は1890年9月、暴風雨のために難破した。600人を超す乗員が遭難し、全島挙げての救出劇が繰り広げられた。樫野崎の丘に建てられた慰霊碑が、熊野灘沖を行き交う船を見守る
  • 樫野埼灯台の周辺にはスイセンが咲き誇る。小道を抜けると、エルトゥールル号の模型や遺品などを展示するトルコ記念館へと至る
  • 遺品として引き揚げられた海軍のバックルとボタン。オスマン帝国の三日月や錨(いかり)の装飾が施されている(トルコ記念館蔵)
  • 容量198リットルの銅製調理鍋がほぼ完全な状態で残っていた
  • 海底の谷間から引き揚げられた高さ4.7センチメートルのガラス瓶。表面に小さなくぼみのある八角形で、確かな用途はわかっていない
  • 岬に建つ騎馬像の下にはトルコ共和国の初代大統領、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの言葉が刻まれている
  • 紀伊大島の静かな夜明けに灯台が輝く=写真 三村幸作

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