目取真俊「水滴」

 70年前の沖縄戦で、米軍の上陸に備えて学徒動員された「鉄血勤皇隊」。目取真俊の「水滴」は、その生き残りの老人が病床で戦時の記憶を遡る物語だ。作品の舞台となったかつての激戦地、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)を訪ねた。 (12日 15:00)

主人公が米軍の捕虜となった摩文仁の海岸。波がしぶきを上げる

  • 夕暮れ時の海岸を長時間露光で撮影すると、波の跡が大きな岩の間をたなびく雲海のように写った(3秒露光)
  • 海岸近くには木が生い茂る。周辺には戦没者の冥福を祈る慰霊碑が建立されている
  • 平和祈念公園には修学旅行の高校生らが訪れていた。戦没者の名を刻んだ石碑「平和の礎(いしじ)」を木漏れ日が照らす
  • 高台から望む摩文仁の街並み。日が沈み、民家に明かりがともる
  • 訪れる人も少なく静かな浜辺に波音だけが響く=写真 山本博文

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