司馬遼太郎「世に棲む日日」

 「長州の人間のことを書きたいと思う。」で始まる司馬遼太郎の「世に棲む日日」は、前半は思想家であり教育者だった吉田松陰、後半は弟子で倒幕に突き進む高杉晋作の生涯を描いた歴史小説だ。吉田松陰ゆかりの松下村塾(山口県萩市)の周辺を歩いた。 (9日 15:30)

誕生地のそばに立つ吉田松陰の銅像が維新の原動力となった萩の町を見つめている

  • 松陰が講義をした部屋を眺める観光客。当時も部屋に入れず外で話を聞く塾生もいたという
  • 毛利氏の居城だった萩城。天守など建物は明治時代に取り壊され、今は石垣だけが残る
  • 松陰が入牢(じゅろう)した野山獄跡。ここで富永有隣や高須久子と交流した
  • 松陰が教えた萩藩校「明倫館」に残る剣術場。格子窓から差し込む光が板の間に幾何学模様を作る
  • 高台から萩の城下町を眺める。中央奥が毛利氏の居城があった指月山。古い町並みが残り、江戸時代の城下町絵図を現在も地図として用いることができる
  • 透明な玉に映った松下村塾。2間しかない小さな学びやから幕末維新の志士や明治時代の著名人が輩出した=写真 岡田真