渡辺淳一「冬の花火」

―救ひなき裸木と雪のここにして乳房喪失のわが声とほる―乳がんで31歳でこの世を去った歌人の中城ふみ子の一生を描いた渡辺淳一の『冬の花火』。ふみ子が生まれ育った北海道を訪れ、女性歌人の生の軌跡を追った。 (21日 15:30)

打ち上げられた花火がふみ子の故郷・帯広の雪原を照らす

  • 雪が残る帯広市内。中城ふみ子の実家は、市内中心部で呉服店を営んだ
  • 氷点下の早朝、水蒸気が立ちのぼる帯広川を進む白鳥
  • 帯広川沿いの木々は霧氷で覆われていた
  • 短歌会が開かれていた帯広神社の裏手には中城ふみ子の歌碑が立てられている
  • 「おびひろ氷まつり」で打ち上げられた花火。中城ふみ子の歌集の表題は当初「冬の花火―ある乳癌患者のうた」だったが、ふみ子の了解なく「乳房喪失」と変更された(7日、北海道帯広市)
  • 1954年8月3日、中城ふみ子は札幌医科大学付属病院で死去。31歳だった(札幌市)=写真 小林健

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