吉村昭「天狗争乱」

 幕末の動乱期、水戸の天狗党は尊皇攘夷の旗を掲げ筑波山で挙兵した。その末路を描く吉村昭の小説「天狗争乱」。最期の地、敦賀市を訪ねた。 (6日 15:30)

天狗党の総大将・武田耕雲斎の像。千余名を率い京を目指した

  • 天狗勢の隊員は雪の吹きすさぶ木ノ芽峠を越え、次の宿営地・新保の集落を目指した
  • 腰まで雪に埋まりながら山道を進み、彼らは新保にたどり着く
  • 天狗勢はおよそ1万の討伐軍に包囲された。唯一の望みだった一橋慶喜にも裏切られ、現存するこの陣屋で耕雲斎らは降伏を決意した
  • 降伏した天狗勢823名は16棟のニシン蔵に詰め込まれた。その1棟が敦賀市内に移築保存されている
  • 行軍中に戦死、病死した者や降伏後処刑された352名らの墓標が並ぶ=写真 編集委員 葛西宇一郎