加速するインドの鉄道整備

 インドでは12億人を超える人口を支える鉄道インフラ整備が進んでいる。鉄道の総延長は世界で4番目に長い約6万5000キロメートル。2020年までの投資計画は約14兆ルピー(約24兆円)に上るとされている。デリーでは過去20年で人口が2倍の1600万人以上になり、交通システムの整備が必要とされていた。多くの都市でメトロの建設および開業計画がある。 (13日 14:42)

2016年に完成予定で進められるデリーメトロの第3期工事。第3期までで総事業費は1兆3000億円を超える見込み。完成すると総延長は約300キロメートルで東京の地下鉄に相当する

  • デリーメトロの初乗りは8ルピー(約14円)で1日当たり200万人が利用する。総事業費の半分以上が円借款で国際協力機構(JICA)を通して供与している
  • 作業は特別な休日などを除き24時間365日行われている。インド企業だけでなく日本のオリエンタルコンサルタンツやロシア、中国など外国企業も建設に携わっている
  • 多くの人で混み合うニューデリー駅。近郊へ向かう列車がホームに到着すると荷物を持った人であふれかえる
  • ムンバイのスラム街の上を走るモノレール。インド初で2月に運行を開始した。近くに住む男性(26)は初めて乗車し、「空を飛んでいるような気分」と普段見ることができない景色に感動していた
  • モノレールの車窓から見えるスラム街。高架の高さは15メートル以上で現在7駅を15分間隔で走っている。初乗り料金は5ルピー(約8.5円)で最終駅まで行っても11ルピー(約19円)
  • ムンバイ中心部を走る電車には休日でも多くの人が乗車する。ムンバイとアーメダバード間は日印首脳会談で高速鉄道建設の共同調査が決定した。総延長は約500キロメートルで、移動時間を現在の平均8時間から2時間以内に短縮することが可能になる
  • 乗降客数がインド最大のチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス(CST)駅。19世紀末に完成したコロニアル建築の歴史的建造物で世界遺産にも登録されている。2008年11月には同時テロの標的となり、多くの人が犠牲になった(ムンバイ)=写真 今井拓也

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