新年を迎えた被災地

 東日本大震災の被災地では3度目の新年を迎えた。2年9カ月が過ぎても、全国で27万人以上が避難生活を余儀なくされている。年末年始を家族や仲間たちと過ごそうと、生まれ育った町に多くの人たちが戻ってきた。復興への思いを新たにしながら年を越した被災地の表情を追った。 (1日 12:32)

避難指示解除準備区域にある福島県楢葉町の天神岬で、初日の出を見る人たち。それぞれの避難先から集まり、再会を喜んだ(1日午前)

  • 福島県南相馬市小高区の同慶寺で除夜の鐘を突く親子。同区は通常は日中しか立ち入りできないが、今回の年末年始は初めて夜も滞在できるようになった(12月31日)
  • 年末年始の特例宿泊で、福島第1原発事故後初めて自宅で大みそかを過ごす畠中恵一さん(左端)と家族(12月31日、福島県南相馬市小高区)=共同
  • 仮設住宅の玄関に飾ったしめ縄を笑顔で見上げる荒谷ユリさん(右)=12月31日、岩手県宮古市(共同)
  • 津波で本殿が流され、鳥居も倒壊した宮城県山元町の八重垣神社。2013年11月に別の神社の支援で鳥居が再建された。宮司の藤波祥子さん(57)が境内を掃き清め、初詣客を迎える準備に追われていた(12月31日)
  • 初詣の参拝者を迎えた八重垣神社。周辺地区に住んでいた人たちが集まり、小さなほこらの前で手を合わせた(1日午前)
  • 境内では雑煮や餅が振る舞われた。朝日を浴びながら、子供たちが焼きたての餅で体を温めていた(1日午前、宮城県山元町の八重垣神社)
  • 津波被害にあった青巣稲荷神社では、塩害で枯れた桜の木で作られた絵馬に願い事が記されていた。復興への思いを胸に、新しい1年が始まった(1日午前、宮城県山元町)=写真 寺沢将幸、三村幸作

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