ミャンマー、満月の夜に祈る

 国民のおよそ90%が仏教徒といわれるミャンマー。日常の中にその教えは深く浸透している。毎年、雨期が明けた太陽暦の11月ごろ(ビルマ暦の8月)、満月の夜を迎える日に「タザウン・ダインの祭り」が行われる。僧侶に僧衣や傘などを寄進するのが慣習で現在は日用品や現金を寄進する姿もみられる。11月17日、同国の最大都市、ヤンゴン中心部にある仏教寺院「シュエダゴン・パゴダ」には大勢の仏教徒が集まり、幸福を祈り手を合わせた。 (14日 16:00)

ハスの花を手に祈りをささげる女性。顔にはミャンマーの伝統的な化粧の「タナカ」が塗られている。植物性で日焼け止めになる(ヤンゴンの「シュエダゴン・パゴダ」)

  • 寺院だけなく町中もお祭り騒ぎになる。僧侶に寄進するための傘など日用品を台に載せ、現金を貼り付けて町中を練り歩く
  • およそ2500年前に創建されたともいわれる「シュエダゴン・パゴダ」。境内に入る参拝者は、はだしにならなければならない
  • 手を合わせて、仏塔を見つめる女性。子どもからお年寄りまで、集まる人たちは幅広い
  • ミャンマーの仏教徒にとって自分が生まれた曜日は運勢を占う重要なものだ。水曜日は午前と午後に分けてあるため「八曜日」になっている。集まった人たちは自分の曜日の祭壇を参拝する
  • 薄暮の中で黄金色に輝く仏塔。表面を覆う金箔は寄進されたものといわれる
  • 辺りが暗くなる頃、境内は参拝者でびっしりと埋め尽くされる。正座をして祈りをささげる
  • 仏塔を囲むようにろうそくが並べられ、明かりがともされていく
  • 小さな炎が連なり、光の曲線が描かれる
  • ミャンマーの仏教徒にとって満月は重要だといわれる。この日は雲が厚かったが、あきらめかけた瞬間、切れ間から顔をのぞかせた(11月17日、ヤンゴン)=写真 小川望