ブドウ畑で音楽会

 秋の収穫を迎えた10月5、6日に「町にある畑の魅力を体感してもらいたい」と東京都立川市のブドウ畑でイベント「ART in FARM」が開かれた。会場では、まちづくりを考えるワークショップの参加者が創作活動を行ったり、地元産の野菜などを使った料理やカクテルを味わいながらブドウ棚の下でジャズライブの音色に酔いしれた。  活動は今年で7年目、主催した農家の17代目で景観デザイナーの井上洋司さんは「音楽や食などを通じて、町の中の畑に目を向けるきっかけにしたい」と減少を続ける都市の農地の在り方を考える。 (9日 17:24)

早稲田大学非常勤講師の百武ひろ子さんが開く「まちばの学校」が畑で創作活動を行った。ブドウの袋で覆ったロウソクをつるした。温かい明かりがともる

  • オクラやレンコン、ピーマンなどの断面に絵の具で色を塗り、断面を押してブドウの袋に模様を描く。「大人になって絵の具を使って描くことがないので童心に帰ったみたい」と参加者は笑顔をみせた
  • 農作物を覆うのに使う寒冷紗(かんれいしゃ)に言葉を描き、会場を装飾した
  • 通路を作る寒冷紗にブドウの葉の緑が透けて見える
  • 畑で料理を提供した井上さんの長女、紗奈さんは、イタリアのサルデーニャ島のレストランでシェフを務める。10月下旬のイタリアへの帰国を前に「今回、父が作ったブドウで初めてソースを作りました」と腕をふるった
  • 立川で育ったモロヘイヤ(左)を紗奈さんと一緒に料理を担当した荒川倫子さんはソースに使った
  • ブドウ棚の下で奏でられた北床宗太郎さんらによるジャズライブ。「虫の音との共演は、普通の野外ライブでは味わえない」と来場者は楽しんだ
  • 会場には親子連れの姿もみられた。「演奏と一緒に足元の土の感触や吹き抜ける風がとても心地よい」と引屋敷幸子さんと娘の和奏ちゃんは会場の空気に包み込まれた(東京都立川市)=写真 小川望

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