自然の息吹を体感

これまで世界遺産に登録された富士山の構成資産を中心に紹介してきた。その周辺には自然の息吹や壮大さを感じさせる場所が数多くある。訪れる人を魅了する富士風穴や宝永火口を日帰りのトレッキングで訪れた。 (2日 11:38)

「冨士エコツアーサービス」のツアーに参加し、富士山の北西に広がる青木ケ原樹海へ車で向かった。車を降り30分ほど歩くと、富士風穴に到着。漆黒の闇の中をヘルメットのライトを頼りに進むと数多くの氷筍(ひょうじゅん)が現れた(山梨県富士河口湖町)

  • 青木ケ原樹海は山手線の内側とほぼ同じ面積で広大だ。その中にある富士風穴に個人で立ち入る場合は入洞届の提出が必要になる
  • 気温は0度前後。氷筍は洞窟の天井から落ちた水滴が凍ってできる。2011年に折られたり壊されたりしたことがあったが、ガイドによると現在は100本以上の氷筍があるという
  • 地上に戻って樹海から富士山の側火山、大室山のふもとまで20分ほど歩く。森の景色は一変し、樹齢400年のブナやミズナラが根を下ろしていた
  • 富士山の南東側の斜面に広がる宝永火口。富士宮口5合目から登り始め、1時間半ほどで火口を見下ろす宝永山頂付近に出る。後方には富士山頂も仰ぎ見ることができ、壮大なパノラマが広がる(静岡県御殿場市)
  • 宝永山頂へ向かうなだらかな登山道。周辺の草木も秋の深まりで黄色みを帯びてきた
  • 火口の斜面上部には、マグマが冷えて固まった板状の「岩脈」が見える
  • 2693メートルの宝永山頂から雲海を見下ろす。ひんやりとした秋風が吹き抜けた=写真 井上昭義、今井拓也