三陸鉄道南リアス線再開

 岩手県の第三セクター鉄道、三陸鉄道(宮古市)の南リアス線(36.6キロ)は4月3日、大船渡市内を走る盛―吉浜間(21.6キロ)の運行を再開した。東日本大震災から2年が過ぎてなお津波の爪痕が残る沿岸を、真新しい車両が駆け抜けた。  初日は無料の記念列車が3往復し、待ちわびていた地元住民や鉄道ファンらが乗車した。4日からは通常ダイヤの7往復となり、通勤や通学の足として復活する。 (4日 0:10)

運行再開を祝う人たちに出迎えられ、吉浜駅に到着した三陸鉄道南リアス線の一番列車(4月3日、岩手県大船渡市)

  • 歩道橋の上で記念列車の出発を見守る人たち(盛駅)
  • 吉浜駅で開かれた記念式典で運転士に花束を手渡し敬礼する地元の子供
  • 盛駅で出発前の車内を熱心に撮影する女性。「1番列車の抽選ははずれたから、午後の無料列車に乗るの。でも、フィルム2本目がもうなくなりそう」
  • 記念列車を撮影する大船渡東高校の新1年生、橋本陸君(15)。「やっぱりこのエンジン音がいい」と、久々の光景に笑みがこぼれた。敬意を表し、中学の制服を着てきた(写真左)。震災前から三陸鉄道に乗りに来ていたという神奈川県鎌倉市の学生、宮地崇至さん(23)は手作りの模型を持参した。「大船から大船渡に来てるんですよ。ご縁かな」(同右)=いずれも盛駅
  • 被害を受けたのり面も作り直した(陸前赤崎駅)
  • 車窓から被害が残る海岸線を見つめる家族連れ
  • ホームでは地元の人たちがホタテ焼きを振る舞った(恋し浜駅)
  • クウェートからの寄付金で購入した車両にはアラビア語の謝辞も記されている(写真上)。三陸駅では住民らが横断幕で再開を祝った(同下)
  • 津波被害を受けた海岸線を走る列車(吉浜駅付近)
  • 南リアス線は来年4月の全線復旧を目指している(4月3日、岩手県大船渡市)=写真 井上昭義 浅原敬一郎