浪江町、避難区域再編

 福島第1原発事故で避難指示が出た福島県浪江町で4月1日、避難区域が再編された。警戒区域と計画的避難区域となっていた同町は「避難指示解除準備区域」、「居住制限区域」、「帰還困難区域」の3つの避難区域に再編。人口の8割が住む地域で日中の立ち入りが自由となった。 (1日 22:51)

津波被害を受けた沿岸部を朝日が照らす。いまだに多くのがれきが残っている

  • 倒壊した家屋が残る町中を車両が頻繁に通行する
  • コンクリート製品を手掛ける「ダイイチ」の下河辺行高社長は浪江町での事業再開に向けて動き出した。敷地内の壊れた設備を写真に撮り、それを資料に修理を依頼する予定だ。「地元の企業が戻らないと町の復興は進まない」と話す
  • 浪江町を応援するメッセージが書かれていた
  • JR常磐線の浪江駅へと続く線路。草が生い茂っていた
  • 自宅の掃除に訪れた伊達サクさん(77)。震災の4カ月前に家を建てたばかりだった。原発事故のため福島県相馬市で避難生活を送る。「自宅の写真を大きくプリントして避難先に置いてるの。せっかく建てた家なのに住めなくて悔しい」と話した
  • 地震で倒れたままのお墓を訪れた70代の男性は「墓に入るならご先祖様のいるこの場所がいい。でも現状では厳しい」と肩を落とした
  • 請戸地区には津波で打ち上げられた漁船が残る
  • 津波被害を受けた請戸地区を訪れた渡辺仁さん(34)は「震災当時のままでタイムスリップしたかのようだ。2年間で忘れようとしていたことが全部よみがってくる」とがれきが残る場所を見つめた
  • 請戸地区からは福島第1原発が見えた(4月1日、福島県浪江町)=写真 山本博文