富岡町、区域再編

 3月25日、福島第1原発事故での福島県富岡町の避難区域が再編された。町は全域が原則立ち入りが出来ない「警戒区域」から「帰還困難区域」「居住制限区域」「避難指示解除準備区域」の3区域に分けられた。日中は自由に出入りすることが出来ることになった地域には今も震災の爪痕が残ったままだ。 (25日 18:19)

津波の被害を受けたJR常磐線の富岡駅。富岡町は23人が津波で亡くなり、1人が行方不明のままだ

  • トラックが室内に入ったままの民家。道路などのがれきの多くは撤去されたが、震災直後から時が止まったようだ
  • 津波の被害を受けた船から部品を取り外す佐藤重男さん。誰もが自由に出入り出来るようになったため取られてはいけないと、使用できる部品を取りに来た。この船でシラス、コウナゴなど様々な魚を捕ってきた。「福島第1原発と第2原発に挟まれた場所では何年たっても漁を再開できるかわからない」と話した。自宅は帰宅困難区域にあり、再編後も自由に帰ることは出来ない
  • 富岡一小の1年生の教室は本棚が倒れたままだった。児童らは上履きのまま逃げたので靴も残っていた
  • 津波の被害を受けた沿岸部だけでなく、町の中心部も壊れたままの建物がそのまま残っている
  • 商店街でクリーニング店を営んでいた矢内豪さん(左)と恵佐女さん。店舗のシャッターを修理に来た。店舗の上に家族で住んでいたが、離ればなれになって今は夫婦で新潟県柏崎市に住む。「危険物を扱っているので他の場所で営業するわけにはいかない。これだけでも引き取ってもらえれば」と話した
  • 約2年ぶりに近所の友人と再開した矢内豪さん(左)と恵佐女さん。お互いの近況を話すと笑みがこぼれた。「いわき市に引っ越したいが、家賃が高くなって住めない」と嘆いた
  • 桜の名所の夜ノ森でも除染作業が進む。居住制限区域は日中の自由な立ち入りが可能になったが、町は除染が終わるまで立ち入りの時間を午前9時から午後3時までに設定した
  • 夜ノ森の桜並木の間にバリケードが設置された。事故後6年以上戻れない帰還困難区域には再編後も自由に立ち入ることが出来ない。桜は例年より早くつぼみになり、4月上旬には満開になりそうだ(3月25日、福島県富岡町)=写真 今井拓也

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