「いざ」に備える園児

 いざという時に備えて、意識を高める取り組みを続けてきた青森県三沢市の淋代保育所。東日本大震災では津波で園舎が損壊したが、人的被害は出さなかった。再建から間もなく1年を迎える同保育所を訪れた。 (23日 13:20)

震災が起きる前から毎月、避難訓練を行ってきた。地震発生のベルを聞き、机の下に隠れる園児

  • すぐ一斉に避難できるように、通園用とは別の靴やおんぶひも、連絡網を準備
  • 「津波が来ます!」。急いでホールに集まると、すぐに靴を履いて上着を着る。かかった時間は毎回計測。今日は「1分24秒」。訓練を重ねるごとに速くなっていくという
  • 「第2避難場所」へ移動する。緊張感に包まれ、あっという間に避難完了だ
  • 訓練の後、手づくりの紙芝居が始まった。安全に避難するための心構えなどを分かりやすく伝える。ほかにも標語を作ったりクイズ形式にしたりと、毎回、職員がアイデアを出し合い工夫しているという
  • 震災では、津波で園舎が甚大な被害を受けた。速やかに避難でき園児たちは無事だったが、所長の森谷典子さんは「正直、あれほどの津波は想定していなかった」と話す
  • 震災後は降雪時の避難経路を決めたり、保護者が迎えに来ないよう徹底するなど、それまでは気づかなかった細かい点についても確認した
  • 「あの日、子どもたちは震えてしがみついてきたけれど、泣かずに行動できていた」と話す森谷さん。「いざ」に備え、これからも繰り返し地道な活動を続けていく(2月6日、青森県三沢市)=写真 松本勇

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