「復興図書館」に来て

 震災で大きな被害を受けた宮城県の名取市図書館。カナダ政府などの支援で敷地内に新しく建てられた図書館が完成し、1月18日に式典が開かれた。 (19日 16:23)

蔵書は約16万冊。菅井美枝子館長は「皆さまのおかげで少しずつ前に進めた。木のぬくもりが感じられるのでゆっくりくつろいで欲しい」と話す(18日、宮城県名取市)

  • 築53年の旧建物は老朽化が進み、地震後は図書館として使えなくなった。現在、解体が進んでいる。北海道岩見沢市から贈られた移動図書館バスなどで運営していたが、年間貸出冊数は震災前の3分の1の約10万冊となった
  • 昨年3月にカナダの政府や自治体、林業団体などの「東北復興プロジェクト」に名取市が応募し、再建資金援助を得ることができた。クラグストン駐日カナダ大使(左から3人目)も完成式典のテープカットに駆けつけた。
  • 建物はすべてカナダの木材で作られ、太陽の光が差し込む構造になっている。昨年12月に完成した。宮城県登米市の間伐材を使用した本棚は、年末年始に延べ250人のボランティアが組み立てて開館にこぎつけた。
  • 本やぬいぐるみが並ぶカナダの小説「赤毛のアン」のコーナー。森林を再生する強い「どんぐり」と、希望を失わず、周りを明るく元気にするアンのように震災を乗り越えようと「どんぐり・アンみんなの図書室」と名付けられた(宮城県名取市)=写真 今井拓也

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