再起から1年、気仙沼の仕出屋さん

 宮城県気仙沼市の鹿折地区で仕出屋「まるさだ」を約40年営んでいた小野寺貞雄(72)、さきこ(71)さん夫妻。震災で押し寄せた津波に自宅と調理場、宴会場を流され、避難所生活を送ることになった。ようやく昨年の1月1日、同市内で営業再開にこぎ着けた。再開から1年、小野寺さん夫妻を訪ねた。 (4日 1:08)

再開初日となった昨年の元旦は早朝から準備に追われていた。「もう一度仕事ができることのありがたさを感じている」と貞雄さん(2012年1月)

  • 気仙沼市内の浄念寺で約3カ月、避難所生活を続けた。「明日どうなるかが分からず、生きるのに無我夢中だった」と貞雄さん(写真下、2011年5月)。写真上は被災直後の自宅跡地(小野寺さん提供)
  • この1年の注文を書き留めたメモを見る夫妻(写真下)。以前の4分の1程度だが、少しずつ常連のお客さんが戻ってきた。「いつかは元の土地(写真上)に家を建て直し、もう一度生活したい」と話す
  • 今年も元日の朝から注文に追われていた。食器や包丁、冷蔵庫などは全部流されたので、支援してもらったり買ったりして新しくそろえた
  • 気仙沼産の刺身など色鮮やかに盛りつけられたお弁当
  • 30年来の常連客、吉田弘明さん(58、左端)は自宅で開いた親戚との新年会で2年ぶりに「まるさだ」に注文した。「再起したことを知って安心しました。新年会といえばここのお膳。ホッとします」と妻の久子さん(54)
  • 「みんなに頑張ってる所を見せなきゃと思ってね」と語る小野寺さん夫妻。「復旧はしつつあるけど、復興はこれから」と将来を見据えて歩み出す(1月2日、宮城県気仙沼市)=写真 山本博文、小川望

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