福島から世界へ 独自ブランド立ち上げ

 東日本大震災で被災した福島県内の縫製、織物、ニット業界の6社が協力しシルク素材の婦人向け高級ファッションブランド「フクシマ プライド オブ シルク」を立ち上げた。11日に開かれた発表会見の会場には約70着の試作品が並び「福島県の町工場から世界へ」というブランドへの思いが語られた。 (11日 22:18)

会場に並ぶ「フクシマ プライド オブ シルク」の試作品(11日、東京都港区)

  • 福島県と技術協力して開発されたシルク生地が使われる(6日、福島県白河市)
  • 協力6社のうち、縫製業の「永山産業」では試作品の製作が進む。震災で工場2階部分が損壊し、約5000万円の修復費用がかかったという(6日、福島県白河市)
  • 試作品を作る新入社員の真船みくさん(22)。東京に住んでいたが、震災を機に実家の福島県白河市に戻った。「新しいブランド作りにかかわるのはうれしい」と話す(6日、福島県白河市)
  • シルク生地は薄いため、縫製にも高い技術が必要だという(6日、福島県白河市)
  • 完成した試作品は、念入りに検査される(6日、福島県白河市)
  • ブランドの名前には、原発事故で世界に知られるようになった「FUKUSHIMA」という言葉をあえて入れた。パリで開催される国際展示会「トラノイ」の出展を予定し、福島県産ブランドの海外展開を目指す(11日、東京都港区)
  • シルク製品の販売予定価格は、婦人向けジャケットなどで50万円前後。最高峰の技術と素材を使ったハイクオリティーのブランドイメージを目標にしている(11日、東京都港区)
  • 永山産業の永山龍雄社長(右から3人目、72)は「6社連合による工場発ブランドの立ち上げは、グローバル化が進むなか国内製造業の生き残り策の一つ。震災をチャンスととらえたい」と意気込みを述べた(11日、東京都港区)=写真 小林健

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