暮らすように旅する

緩やかに流れる時間を楽しむ旅行スタイルが広がっている。速さを競うよりのんびりと、目的を決めず漂うように。喧噪(けんそう)のむこうには、急がない旅の贅沢な楽しみが待っている。 (23日 12:14)

客船「ガンツウ」は西は宮島から東は瀬戸大橋まで瀬戸内を巡る。巡航速度は10ノット(時速約18キロ)。自転車をこぐぐらいの速さで、のんびりと進む=鈴木健撮影

  • すべての客室にベランダがあり海に面している。木の枠が四角く切り取る風景は日本庭園のように横長に広がり飽きさせない
  • クーラーや電話機などの類いは目に触れないように隠され、木で統一された客室にはBGMの代わりに波の音が響くだけ。潮風と磯の香りに五感が解放されていく
  • 鞆の浦(広島県福山市)の街並み。ガンツウが巡航する瀬戸内は歴史の舞台が点在する
  • かつて朝鮮通信使が停泊した鞆の浦では地元の子供たちが遊んでいた。なにげない日常の風景と瀬戸内の歴史が交錯する(福山市鞆町)
  • 鞆の浦には江戸時代からの街並みが残り、狭い土地に家がひしめく(福山市鞆町)
  • ノリ漁のシーズンが終わり、洗われたカラフルな網が堤防に干されていた(福山市内海町)