おらほの復興市

 1年8カ月前の巨大津波で被害を受けた宮城県石巻市、東松島市、女川町の復興ぶりと、支援への感謝を伝える「おらほの復興市」が11日、石巻市で開かれた。地元のほか、県外から訪れた人たちが郷土の伝統芸能や海の幸を楽しんだ。 (11日 22:00)

イベントの幕開けは「おらほのラジオ体操」。地域コミュニティー再生プロジェクトで誕生した、石巻弁の親しみやすい体操で参加者全員が体をほぐす。「ンデはめーがら上さあげて、おっきぐ背伸びっこすっぺし」と方言でリズムをとる。笑顔で「あす(足)ばよご(横)さ出すて胸の運動!」

  • 「太鼓が聴きたい」との被災者の声を受け、昨年夏に復活した東松島市の鳴瀬鼓心太鼓のメンバー(写真左)。石巻市雄勝町の伊達の黒船太鼓保存会のメンバー(右)は、震災からしばらくは束ねた漫画本を太鼓代わりにして練習を続けてきた。「全国からの支援のおかげで、仲間とともに好きな太鼓をたたけるようになった。演奏を通じて感謝を伝えてゆきたい」と会長の神山正行さん(45)は話す
  • 女川町竹浦地区の獅子振り。津波で道具が流されたが、座布団と空き缶、スリッパで獅子をつくり、復興のシンボルとなっている
  • 出店では、地元で取れた新鮮なカキやホタテを使った料理が人気を集めた
  • 10月に全面開業した東京駅丸の内駅舎の瓦にも使われている石巻の雄勝石を材料に、はし置きを作るワークショップも。熱心にやすりで磨く子どもたちは「いっぱいこすってるけど、むずかしい」
  • 復興支援のチャリティーソングにたずさわった歌手の一青窈さんと音楽プロデューサーの小林武史さんのライブでは、「ハナミズキ」など4曲を披露。聴衆がじっと聴き入っていた
  • 月命日の午後2時46分。全員で黙とうをささげた
  • 静かな祈りの後は、「幸せに暮らせますように」「人が喜ぶ仕事をしたい」「けいきやさんになりたい」などのメッセージを貼った風船を空に放した
  • フィナーレは女川町特産のサンマをPRする「さんまDEサンバ」で盛り上がりは最高潮に。失われた命を悼みながら、被災者たちは元気を糧に一歩ずつ前へ向かっている=写真 浦田晃之介