いざ、ラグビーW杯へ 期待膨らむ復興の町 岩手・釜石

ラグビーのワールドカップ(W杯)が9月に開幕するのを前に、日本代表は前哨戦となるパシフィックネーションズカップの3試合に臨む。初戦のフィジー戦は7月27日、東日本大震災で被災した岩手県釜石市で行われる。釜石での代表戦は初めてで、ラグビーを愛する地元の人たちは期待に胸を膨らませている。 (27日 8:55)

釜石鵜住居復興スタジアムの最寄りの鵜住居駅に設置されたラグビーボールをかたどったモニュメント。左奥にスタジアムが見える(7月24日)

  • 7月6日、地元の釜石シーウェイブスの試合前に行われたイベントで、ラインアウトを体験する子どもたち
  • ボールを持って走る前川和民君(8)。W杯が開かれることが決まってから、大好きなラグビーのイベントがたくさん開かれるのがうれしいという
  • 釜石市は日本選手権を7連覇した新日鉄釜石(現釜石シーウェイブス)の本拠地だ。釜石シーウェイブスを応援し続ける三浦正文さん(69)=右。試合には、大漁旗を持って駆けつける。「27日の試合では、日本もフィジーも両方、応援したいね」
  • 釜石鵜住居復興スタジアムがある鵜住居地区。左手には鵜住居駅があり、右奥にスタジアムが見える。東日本大震災では、この一帯は津波に襲われた(7月25日)
  • 釜石鵜住居復興スタジアムのピッチから見える防潮堤(7月6日)
  • 津波に襲われた鵜住居小に通っていた釜石高3年の洞口留伊さん(17)。母校があった場所にスタジアムが建った。観戦に訪れる人たちに歓迎の気持ちを伝えるようと、釜石市内の高校生たちに協力してもらって動画を撮影し、SNS(交流サイト)で投稿している。「元気になった釜石の姿を見てもらいたい」(7月6日)
  • 洞口さんたちが投稿しているSNS。釜石市内の高校生たちを撮影した動画が並ぶ。「支援ありがとうございました」「ラグビー楽しみましょう」「釜石で待っています」と思い思いにメッセージを発信する
  • 東日本大震災で津波の被害に遭った旅館「宝来館」の岩崎昭子さん(63)。復興の起爆剤にとW杯の誘致活動に取り組んだ。日本代表戦の当日は、大漁旗を振って観客を出迎えたいという。「よくぞ、この釜石に来てくれた」(7月25日)
  • 釜石を象徴する大漁旗が国旗とともに掲げられた釜石鵜住居復興スタジアム。ピッチでは日本代表の選手たちがフィジー戦前日の練習に励んでいた。決戦への熱気が高まる(7月26日)=中尾悠希撮影