畑で現代アート

 東京の住宅街、世田谷区にある収穫を終えたブドウ畑で10月、現代アートやライブを楽しむイベントが行われた。「アートを通じて、畑を身近に感じてほしい」という景観デザイナーの呼びかけに現代アートの作家らが集まった。減少を続ける東京の農地。2000年からの10年間で東京ドーム約300個分が失われた。畑が街並みを緑に彩り、木漏れ日の下で緑を楽しむ空間になることが、農地の新しい役割になると主催者は考える。 (17日 19:20)

会場入り口に展示される宗政浩二氏の作品「サニープランター」が笑顔で来場者を出迎える(13日)

  • 会場は収穫を終えたブドウ畑。畑の真ん中に立つ作品から女の子が元気良く出てきた
  • 宗政氏の作品「灯りを配る家」は、ブドウ棚の上に突き出た小屋に小窓がある(写真左上)。小窓の向こうにはもう一つ同じ小屋が見える(写真下)。小屋についた反射板で互いの小屋に太陽光を反射させると小屋の天井が光る
  • 脇田真氏の「葉影のモザイク」は、来場者がブドウの葉影を白いボードになぞることで作品ができていく
  • 会場になった東京都世田谷区の「木村ぶどう園」は、住宅街の真ん中にある
  • 三梨伸氏の「YURIKAGO」。ハンモックで子供たちは大喜びだ
  • 日が落ちるとブドウ畑ではライブが行われた。渡辺亮氏と立島直記氏によるパーカッションの演奏。独特なリズムに包まれる(14日)
  • ハンモックに揺られながら演奏を楽しむ人たち。大人も子供も作品を体感する。電源の一部は、日産自動車が貸し出した電気自動車「リーフ」から供給した
  • キャンドルの明かりがゆらめく中、来場者は演奏に聴き入る。渋谷区から来た20歳の女性は「思わず東京にいることを忘れてしまった」という。イベントは今年で6年目、来年も都内の畑で開く予定という(14日、東京都世田谷区)=写真 小川望