復興願い三陸映画祭 宮城・気仙沼

 復興への願いを込め、被災地を活気づけようと「三陸映画祭in気仙沼」が10月5日~7日の3日間、宮城県気仙沼市で開かれた。上映場所となった市民会館など10会場は震災で損傷したり避難所になった場所だ。約50作品すべてが無料で上映された。 (9日 2:05)

メーン会場の市民会館の柱に告知のポスターを張るスタッフ。映画館の無い同市は、被災した建物や避難所10カ所を利用して開催された(10月7日、宮城県気仙沼市)

  • メーン会場となった市民会館では、大漁旗が所狭しと掲げられ「祭り」の盛り上げに一役買っていた
  • 40年ぶりに映画を見たという堀悦子さん(69、左)は家も店も流され現在はアパート暮らしだ。自宅にいるよりはと、2日目と3日目は積極的に会場に足を運んだ。最終日、近所に住んでいた沢井充さん(61、右)と久しぶりに出会った。「こういうこともあるんですね」と映画祭で起こったうれしい出来事に感激していた
  • 仮設商店街の中にある畳敷きの会場。「劇場版ポケットモンスター」が上映されると、子どもたちは食い入るようにスクリーンを見つめた
  • 津波で壁が流された気仙沼商会の倉庫でも上映が行われた。段ボールなどで応急的に作った壁に、外光がオレンジ色に透過していた
  • 一時、避難所になっていた老人ホームの会場で映像と音響の調整をする小高善昭さん(56、左)と千葉敬さん(49)。「初日に、何も入っていないDVDが届いたときは慌てました」と笑顔で体験談を語る
  • 津波被害から再起したワインバーも会場の一つ。経営者の伊藤雄一郎さん(44)は「こういった取り組みを続けていくことが大切」と映画祭の存続に意欲を見せる
  • 映画祭の告知にはフェイスブックなどが利用された。市民会館の受付には投稿されたメッセージが表示されていた
  • 食料品売り場が近くにない市民会館のそばに移動式店舗が登場した。映画を見ながら飲食できるよう、缶コーヒーなどの商品を充実させていた
  • 大好きな映画の上映があるからと友達と来場した熊谷玲子さん(右)。現在仮設暮らしだが「一瞬でも、すべての事を忘れられた」と映画祭の開催に感謝していた(10月7日、宮城県気仙沼市)=写真 瀬口蔵弘

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