熊本地震3年 癒えぬ悲しみ それでも前へ

 最初の震度7を観測した前震から14日で3年を迎えた熊本地震。被災各地では遺族や住民らが犠牲者の冥福を祈った。熊本県益城町では、義理の妹を亡くした宮守るみさん(68)がその自宅跡に献花し手を合わせていた。るみさんも自宅を失い、今は夫の高徳さん(66)と仮設住宅暮らしだが、来年3月に完成する災害公営住宅に入居予定だ。悲しみは癒えぬが、新たな生活に向け前を向く。 (15日 18:00)

義理の妹、宮守陽子さんの自宅跡で冥福を祈るるみさん(14日)

  • 雨が降りしきる中、花を手向けた陽子さんの自宅跡を後にするるみさん。「陽子さんは明るくて料理が上手な人だった。あの日はタケノコをお裾分けした。それが最後になってしまった」と話した(14日)
  • 震災当時の高徳さん、るみさん夫婦の自宅の写真。「爆弾が落ちたような衝撃」で2階部分が一気に落ちてきたという。奇跡的に下敷きにならなかったが外に出ることができず、レスキュー隊に救助されるまで2人で声を掛け励まし合った(13日)
  • 自宅跡に立つるみさん。周辺には新しい家が立ち並びつつあるが、高額なローンを組むのは難しく、自宅再建を断念した(13日)
  • 仮設住宅のすぐそばでは災害公営住宅の建設が進む。来年3月に完成し、高徳さん、るみさん夫婦も入居する予定だ(13日)
  • 高徳さん、るみさんには孫が7人いる。よく遊びに来るが仮設住宅では大勢は集まれない。災害公営住宅は今より広くなるので、「みんなで過ごせる場所ができる」と移り住む日を楽しみにしている(13日)=いずれも熊本県益城町(小幡真帆撮影)