松本清張「黒地の絵」

朝鮮戦争開戦直後の1950年7月に旧小倉市(現北九州市)で起きた米兵集団脱走事件を基にした松本清張の小説「黒地の絵」。伝統行事の小倉祇園太鼓の夜、脱走兵に妻を暴行された男性の復讐(ふくしゅう)を描いた。祭りが開かれた7月下旬、小倉を巡った。 (18日 15:00)

染まる夕雲の下で祇園太鼓が鳴り響き、人々の心を高ぶらせる

  • 「ドドン、ドドン」と太鼓の音をとどろかせ、華やかな山車と法被姿の人々が大通りを埋める
  • 小倉城で開かれた競演大会。小倉祇園太鼓は約400年の歴史を誇り、映画「無法松の一生」でも描かれた
  • 小倉を見下ろす足立山の中腹に立つ、朝鮮戦争で戦死した米兵らを追悼する「メモリアルクロス」。十字架は朝鮮半島の方角を向いている
  • 脱走事件が起きた米軍城野キャンプは後に自衛隊施設になり、現在は再開発事業で新しい民家や病院などが立ち並ぶ。占領下で起きた事件の全容は、68年過ぎた今も分かっていない=浦田晃之介撮影