小野正嗣「九年前の祈り」

 別れたカナダ人の夫との間に生まれた幼い息子を連れて、郷里の大分県蒲江町(現・佐伯市)に帰ってきたシングルマザーのさなえ。その複雑な思いを描いた小野正嗣の芥川賞作品が「九年前の祈り」だ。岬と入り江が複雑に入り組む辺境の町を歩いた。 (13日 15:00)

静かな夕暮れの海。リアス式海岸の複雑な地形が続く(大分県佐伯市)

  • 入り組んだ地形の中にある竹野浦河内の集落
  • 小説の舞台となった集落内の町並み。小さな農協があった
  • 海岸沿いの道を行く路線バス
  • 真っ青な広い空をトビが舞う
  • 恋人たちの南京錠と一緒にかけられたヒオウギ貝。佐伯市蒲江の特産品でもある=写真 小園雅之