井上靖「北の海」

 浪人生の伊上洪作は、寝技中心の柔道に引かれ、名門、第四高等学校柔道部の夏稽古に参加する。洪作がひと夏の青春を過ごした石川県金沢市内を巡った。 (12日 15:00)

「練習量がすべてを決定する柔道、それが寝技なんだ」。洪作は四高柔道部への練習に参加する(石川県金沢市)

  • 日本海を望む内灘海岸。「ああ北海に風荒れて」と主人公と四高柔道部の仲間は、砂浜で寮歌を歌った
  • 砂丘地帯が広がる内灘海岸。砂上を疾走し、オフロードバイクを練習する人の姿も
  • ジグザグに折れ曲がる通称「W坂」。下宿へと続く急勾配の坂で、激しい稽古後は、疲労で上ることすらできない、と柔道部員がつぶやく
  • 数週間に及ぶ夏稽古を終えた洪作が最後に立ち寄った兼六園
  • 赤レンガの外壁が特徴の四高は、今も石川四高記念文化交流館として残る
  • レトロな雰囲気が残る石川四高記念文化交流館の廊下
  • 加賀百万石の文化を感じられる金沢城公園。四高柔道部出身の井上靖はこの町を愛した(石川県金沢市)=小林健撮影