平野啓一郎「ある男」宮崎県西都市(写真で見る文学周遊)

 里枝が再婚した大祐は全くの別人だった。縁もゆかりもない土地に来て、なぜ他人の人生を生き、そして死んでいったのか――。二人が家族を作ったS市のモデルと思われる町に、小説そっくりの光景があった。(9月3日付夕刊掲載「文学周遊」の取材で撮影した写真で構成しています) (3日 14:00)

「蛻(ぬけがら)にいかに響くか蟬(せみ)の声」。かつて弟を、そして後のお父さんを亡くした里枝の息子、悠人はセミの抜け殻を俳句を詠んだ(西都原古墳群)

  • 大祐はスケッチブックや絵の具を買った誠文堂文具店で里枝と出会った。実際の商店街にある「弘文堂」でもスケッチブックを売っていた
  • 市民に親しまれている文具店「弘文堂」
  • 大祐は近郊のダムや公園のスケッチを里枝に見せた
  • 里枝は大祐が描いたバスセンターの絵を見て、胸がいっぱいになった
  • 文具店がある商店街の路地で遊ぶ子どもたち
  • 西都原古墳群の桜並木。里枝の家族はそれぞれに好きな桜を選んで、自分の木として慈しんだ=三浦秀行撮影

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