谷村志穂「海猫」北海道函館市(写真で見る文学周遊)

 冬の峠を越え、昆布漁師・邦一(くにかず)のもとへ嫁いだ薫。だが幸せな日々は長く続かず、夫の心が離れるにつれ弟広次(ひろつぐ)と心を通わせていく。薫とその母、そして娘たち、それぞれの愛を描いた作品の舞台を歩いた。(12月17日付夕刊掲載「文学周遊」の取材で撮影した写真で構成しています) (17日 14:00)

エメラルドグリーンの屋根が目を引く函館ハリストス正教会(北海道函館市)

  • 函館から川汲(かっくみ)峠を越え、薫は南茅部(みなみかやべ)へ嫁いでいった
  • 昆布漁の家が並ぶ南茅部の海岸線
  • 魚を求めて港を舞うカモメやウミネコ
  • 防波堤で羽を休める海鳥たち
  • 「バスを一つ遅らせて、ちょっと寄り道していいかな」 函館で入院中の邦一を見舞ったあと、広次は薫を誘って石畳の坂を上りハリストス正教会へ向かった(右はカトリック元町教会)
  • 雪に包まれた函館ハリストス正教会。祈りの時間には6つの鐘が打ち鳴らされる
  • 時がたち、薫の娘・美哉(みや)が叔父の孝志(薫の弟)と食事をしたレストラン五島軒。店を出ると孝志は美哉を教会へ連れていった
  • ハリストス正教会のシンボル、とんがり屋根の横に満月が昇った=鈴木健撮影

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