中曽根戦略ふたたび? 風見鶏 大石 格 菅内閣発足 編集委員 コラム(政治) 政治 10月18日 新型コロナウイルスの流行で、半年延期された中曽根康弘元首相の葬儀にお邪魔してきた。永田町生活を中曽根内閣の首相番記者で始めたので、感慨深いものがあった。 会場に向かう道すがらも「いまの政治家と比べて、存在感があった」といった話し声を耳にした。 その中曽根内閣の足跡を振り返ると、発足当時の評判は散々だった。角福戦争のさなか、1979年の四十日抗争では福田赳夫氏に味方したのに、翌80年のハプニング解 中曽根戦略ふたたび?
米軍駐留経費、増額余地乏しく 日米実務者が協議入り 北米 政治 10月17日 日米両政府は15、16両日、2021年度から5年間の在日米軍駐留経費(思いやり予算)の日本側負担を決める実務者協議を開いた。トランプ政権は大幅な増額を求めており、日本は回避策を探る。日本側はすでに十分負担しており、増やす余地は乏しいと訴える。 外務省は2日間にわたり話し合ったと発表した。日本側は外務、防衛両省、米国側は国務省と国防総省の幹部が出席してテレビ会議方式で開いた。「同盟への相互の貢献に 米軍駐留経費、増額余地乏しく 日米実務者が協議入り
「総裁邸を爆破するから避難しろ」 隣宅への電話 清水 功哉 コラム(経済・金融) 編集委員 4月4日 日本でバブルの生成・崩壊があった時期に日銀副総裁、総裁を務めた三重野康氏が、日銀の内部向けに残していた口述回顧録。その内容を紹介する連載の第7回は、バブルが崩壊し、景気が悪化していく過程で、日銀への批判が広がった局面の回顧を取り上げる。自宅への嫌がらせは「非常に多かった」という。政治家からの公定歩合(政策金利)引き下げ要求も強まった。金融政策の独立性を危うくしかねない動きで、日銀は反発した。ただ 「総裁邸を爆破するから避難しろ」 隣宅への電話
日米安保「ただ乗り論」回避に腐心 朝鮮半島 北米 政治 1月4日 「日本が攻撃されれば、我々はどんな犠牲を払ってでも戦う」。トランプ米大統領がこう切り出す時の結末はいつも決まっている。「だが米国が攻撃されても日本は必ずしも助けてくれない」 2016年大統領選のさなかからトランプ氏は日米安全保障条約を「片務的だ」と主張した。米軍が防衛義務で支払うコストに比べて日本の金銭負担は少ないという考え方だ。いわゆる「安保ただ乗り論」である。 冒頭の発言は昨年6月の大阪での 日米安保「ただ乗り論」回避に腐心
吉田博美氏が死去 前自民党参院幹事長 政治 10月26日 自民党の前参院幹事長を務めた元参院議員の吉田博美氏が26日午後、都内の病院で死去した。党関係者が明らかにした。70歳だった。今年4月、脳腫瘍が見つかったと公表し、改選を迎えた7月の参院選には出馬せず、政界を引退した。 吉田氏は金丸信・元自民党副総裁の秘書や長野 吉田博美氏が死去 前自民党参院幹事長
金丸元副総裁の次男団長の訪朝団、北朝鮮入り 朝鮮半島 政治 9月14日更新 【北京、平壌=共同】日朝関係改善に取り組んだ故金丸信・元自民党副総裁の次男、信吾氏(74)を代表とする訪朝団約60人が14日、北京から空路、北朝鮮・平壌に到着した。19日まで滞在。金丸信氏生誕105年となる17日には祝賀会を予定しており、朝鮮労働党や外務省の高官と面会する可能性もある。 信吾氏は、北京国際空港で記者団に対し「日朝の懸案事項は多くあるが、解決には国交正常化が一番の近道だ」と強調。前 金丸元副総裁の次男団長の訪朝団、北朝鮮入り
代行・代理、実務・次代担うナンバー2 8月23日 人事の隠れた主要ポストに「代行」「代理」がある。自民党幹事長代行や代理、派閥の会長代行などだ。全権を委任されたり、実務を一手に引き受けたりして実力を蓄える役回りだ。 現在、党務では萩生田光一氏が幹事長代行を務めている。自民党が2度目に下野していた2011年にできたポストで、初代は田野瀬良太郎氏、2代目が菅義偉官房長官、萩生田氏は5代目になる。 萩生田氏は安倍晋三首相側近の代表格だ。第2次安倍政権 代行・代理、実務・次代担うナンバー2
副総理・副総裁、長期内閣巧みに活用 8月6日 安倍晋三首相は政権に返り咲いて以降、6年半にわたって麻生太郎氏を副総理に据えている。これだけの長期間、副総理を務めた例はない。 副総理には、首相の次に備える意味合いと、党内を抑える狙いの2つがある。「次」に備えるのは、古くは吉田茂内閣の緒方竹虎氏、民主党政権でも鳩山由紀夫内閣の菅直人氏らがいる。多くの副総理は、この部類に入る。 党の重鎮を起用した例としては、中曽根康弘内閣の金丸信氏があがる。金丸 副総理・副総裁、長期内閣巧みに活用
政権人事を読む 外相は内閣の顔、防衛相に重み 8月5日 安倍晋三首相は9月に内閣改造・自民党役員人事を実施する。政権の重要ポストにそれぞれどんな人物を選ぶのだろうか。歴代首相によるこれまでの人事をみると、その傾向がわかる。 外務省トップの外相は時の内閣の顔になってきた。1885年に内閣制度が始まって以来、名称が変わっていない歴史のあるポストだ。有力政治家が就くことが多く、戦後は吉田茂氏ら10人が就任後に首相になった。 ■外相 表舞台立つ内閣の顔 同 外相は内閣の顔、防衛相に重み
「議会プロ」の矜持 国対委員長の役割重く(風見鶏) 風見鶏 コラム(経済・金融) コラム(政治) 8月4日 7月24日、安倍晋三首相とハンセン病家族訴訟の原告団が首相官邸で面会した。一連の動きで一役買ったのが自民党の森山裕国会対策委員長(74)だ。 森山氏はハンセン病問題の議員懇談会会長だ。地元の鹿児島県鹿屋市には国立療養所もある。官邸と調整を続けていた。 国対委員長の2年間で首相や菅義偉官房長官の信頼を得た。改正出入国管理法が焦点になった2018年秋の臨時国会や、参院選を控えた今年の通常国会を振り返 「議会プロ」の矜持